生きかた上手
「生きかた上手」日野原重明著
Ⅳ いきいきと生きる
ほのぼのとした善意だけでは、ボランティアはつとまりません。
「今夜はお母さんはボランティアで帰りが遅くなるからね」
「今夜はお母さんはボランティアで帰りが遅くなるからね。お夕食は先に食べておいてちょうだい」と、お母さんが子どもに言いおく日が、たとえば週に1回あってもいい。
それはお母さんにかぎらず、お父さんであっても、おじいさんであってもいいと思います。
学校教育のなかにボランティア体験を組み入れるという考えは大いに結構ですが、私はもっと身近に、つまりは家庭のなかに、ごく普通に見られる行動になるのが本来だろうと思っています。
子どもは、親や祖父母の背中を見ながら育ちます。
仕事が終わった後に、その足でボランティアに向かう母親が、その日はどんなに疲れて帰ってくるかということも、それでいて不思議と母親の表情がいつも以上にいきいきとしていることも、子どもはすべて見ています。
それだけの行動を見せていれば、あらためて「ボランティアとはこういうものだ。あなたもやりなさい」と子供に語る必要はたぶんないかもしれません。
詰め込むように教えるよりも、子ども自身が学びとっていける機会をさりげなく用意しておくほうが、子どもに無理のないかたちで備わり、血肉になっていくように思います。
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