生きかた上手
『伝え方が9割』
第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術
「イエス」に変える切り口:7
「感謝」
こちらは、最終手段にして最大の方法です。
ステップ2でこれまでの切り口がどれも使えないときの最終手段です。
人と接するときの基本ともいえます。
太古の昔から人はお願いをかなえてもらうために「感謝」をしてきました。
世界中の農業文化にある収穫祭も、感謝とともに来年の豊作への願いが込められていました。
小林 正観さん著のベストセラー『ありがとうの神様』でも、「ありがとう」というコトバには、すごい力があると記されています。
「ありがとう」と感謝を伝えると、ノーとは言いにくいことを昔から人は知っていたのです。
例えば、会社でおとしにくい領収書を事務の方にお願いするのに、どう言ったらいいでしょう?
「領収書をおとしてください」→あなたのメリットでしかない。
「いつもありがとうございます。領収書をお願いできましか」→感謝から入ると、「ノー」と言いにくい。
ある時から、コンビニのトイレで書かれているお願いのコトバが変わってきました。
以前は、「トイレをキレイに使ってください」と書かれていました。
でもこちらだと、コンビニ経営者の自分のメリットでしかありません。
キレイに使ってくれる人もいれば、使わない人もいたのだと思います。
それが今ではこう変わっています。
「トイレをキレイに使っていただき、ありがとうございます」
感謝が入ると、人はお願いを拒否しにくいのです。
最近ではほとんどのコンビニがこのコトバに変わりました。
実際に効果があるのでしょう。
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