生きかた上手
『伝え方が9割』
第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術
この瞬間から、技術を使ってみる
この本は、読んだその瞬間から技術として使えることを目剤しています。
「ノー」を「イエス」に変える技術を確認する意味でも課題をいっしょに解いてみましょう。
あらためて
ステップ:1
自分の頭の中をそのままコトバにしない
ステップ:2
相手の頭の中を想像する
ステップ:3
相手のメリットと一致するお願いをつくる
子のステップに従ってコトバをつくってみましょう。
課題:1 「自転車を置かないで」
あなたの家の前にいつも自転車がおかれて困っているとします。
看板にどんなコトバを書けば置かれないようになるでしょうか?
まずは、ステップ:1です。
頭で思っていることをそのまま口にするのをやめます。
現に、「自転車放置禁止」と書いてあったとしても、人はそんなものに見向きもしませんから。
ステップ:2です。
相手の頭の中を想像してみます。
「自転車を置かないで」とお願いしても、もともと放置自転車をしているのだから、「禁止されたって置いちゃうよ」というのが自転車の主の頭の中でしょう。
ここではどの切り口を選ぶといいでしょう?
「相手の好きなこと」「嫌いなこと回避」「選択の自由」あたりからつくれそうですね。
答えはひとつではありません。
切り口から、いくつもつくることができ、選ぶことができます。
その中で一番効果のありそうなものをあなたが選択してください。
「相手の好きなこと」で頭の中を考えると、「もっと駅の近くに置きたい」といったものがあるでしょう。
「嫌いなこと回避」で考えると、「自転車がなくなったら困る」といったものがあるでしょう。
「選択の自由」で考えると「(ここじゃない)駅に近い場所や、安全な場所に置きたい」というキモチを想像できます。
ここでは、「嫌いなこと回避」を想像してみます。
自転車を置いておいてイヤなこと...自分の自転車がなくなったらイヤですよね。
ステップ:3です。
それをもとに、相手のメリットと一致するお願いをつくります。
自転車がなくなったら困るというなら、「ここに置くとなくなりますよ」もしくは「捨てられますよ」と。
これがあなたの求める「自転車を置かないでほしい」と、相手の求める「なくなったら困る」を一致させたコトバです。
自分の頭で思ったコトバをストレートに看板に書くなら「自転車を置かないで」となります。
ですがそれでは求めるような効果はないでしょう。
一方で「ここは自転車捨て場です」とあれば、さすがに置かないですよね。
相手の頭の中からコトバをつくれば、相手を動かすことができるのです。
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