『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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生きかた上手


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『伝え方が9割』
 
第3章「強いコトバ」をつくる技術
 
「強いコトバ」をつくる5つの技術
 
②ギャップ法

オバマ氏、村上春樹も使う心を動かす技術

数々の人たちを感動させてきたコトバがあります。

以下のコトバたちはすべてギャップ法を使えばつくることができるコトバです。

「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」ニール・アームストロングアポロ11号船長

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」『踊る大捜査線青島俊作

「お前の為にチームがあるんじゃねえ チームの為にお前がいるんだ!!」『SLAM DUN』安西先生

「高く、堅い壁と、それに当たって砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ」『エルサレム賞受賞スピーチ』村上春樹

これらのコトバは多くの人たちの胸を打ってきました。

それをあなたもつくれると思うとワクワクしませんか?

この本を読んでいるあなたなら、「人を感動させたい」そう思ったことがあると思います。

人を感動させられるようなコトバなんて、そうは言えるものじゃなかったですよね。

でも、それは人の心、感情の動かし方を知らなかった今までだから。

感情エネルギーを最大限にする方法を知らなかっただけなのです。

例えば、今までは、あなたが好き。と言っていました。

ストレートな言い方です。

これを基準に考えてみましょう。

ここに、コトバエネルギーを高められる方法があります。

それは、スタート地点を下げ、言いたい意味に、ギャップをつくってあげるのです。

嫌いになりたいのに、あなたが好き。

あえて、「好き」と反対のワード「嫌い」を使ったことにより、強いギャップが生まれます。

すると「好き」に強いコトバエネルギーがのるのです。

ここで、たまたま思いついて「嫌い」というコトバを入れたのではありません。

意識して、反対のコトバを入れることで、強いギャップをつくりだしたのです。

これは、私がコトバの仕事を始めて悩んでいたときに気づき、強いコトバはつくれると突破のきっかけになった方法です。

もひとつ例を見てみましょう。

これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。(オバマ前大統領 就任演説)

人々を熱狂させたオバマ前大統領の就任時のコトバ。かれがもともと言いたかったことは何でしょう?

これは、あなたの勝利だ。そう言いたいのです。

選挙を戦ってきた人々への称賛です。

でも彼は、あえて「あなた」の反対側である「私」というコトバをその前に使ってギャップをつくりだしたのです。

これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。

このコトバこそが、人々の感動を最高潮にしたものでした。

演説を聞いて、涙を流す人たちもいました。

ですが実は、オバマ氏がその場でこのコトバを思いついたのではありません。

オバマ氏にはジョン・ファブローという演説ライターがいます。

オバマ氏の言いたい趣旨を、より感動的に伝えるコトバにつくりかえたのです。

この感動はつくりだされたものなのです。

私は、オバマ氏の演説の批判をしているわけではありません。

むしろその逆です。

演説に私も感動しました。

同時に「上手だな、やられた!」とも思いました。

私は政治について、知見があるわけではありません。

ですがコトバの専門家として、日本の政治に圧倒的に足りないのは、「政策」ではなく「感動」だと思っています。

人は規則では、動きません。

人を動かすのは「感動」です。
 
 
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