生きかた上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第二講:「作戦篇」
これからの時代を生き抜くための「武器」を持て
11 いち早く仕掛けて主導権を握る
兵は拙速を聞く。
海外ビジネスは地の利は相手にある。長期戦に持ち込まれないよう、とにかく迅速に動いて主導権を握るべし。
なれない海外ですから、長期戦は絶対に避けなければなりません。
相手には自宅という快適な根城があり、こちらはホテル暮らし。
数日ならまだしも、滞在が長引くと、さすがに疲れが溜まります。
やる気だって萎えてきます。
しかも費用はかさむ一方で、いいことは何もないのです。
そんな状態になったら、孫子ですら「どんなに頭脳明晰な優れた戦略家であっても、状況を立て直すことはムリだね」と言っています。
だから、海外でのビジネスの鉄則は”短期決戦”多少まずい点があっても、とにかく迅速に動き、持てる力のすべてを動員して相手を圧倒して勝ってしまうのが一番です。
そうすると主導権が握れますから、交渉事でも何でもこちらの思うツボになります。
これが孫子の「兵は迅速なり」という有名なくだりです。
一般的には、この言葉は「準備不足だけれども、先を急いで始めてしまった」というように使われますが、これは正しくありません。
孫子は「迅速に事を運び、緒戦で勝って、主導権を握り、短期間で切り上げろ」と言っているんです。
あと心しておくべきは、相手が強みとしていることろで勝負してはいけない、ということです。
いきなり本丸ではなく、相手の弱い分野、主力商品ではなく関連商品で勝っていく。
いわば外堀を埋め、内堀を埋めておいてからではなくては、本丸決戦は勝てません。
また、たとえばある会社を買収しようというとき、相手は事業の切り売りをしたくて、でも本業は手放さないつもりでいるのに、「いや、本業のほうもまとめて」などと交渉すると、まず長引きます。
相手企業が「うちはこれが飯の種なんだ」としている、いわば事業の本丸で戦っても、なかなか決着をつけることができないのです。
そうしてグズグズしている間に、いきなり横入りした第三者に「うちはこの事業を買います」と、さっさと持っていかれる危険もあります。
まさに 「虻蜂取らず」。簡単に買えそうな事業から交渉に入るのが、コツと言えるでしょう。
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