生きかた上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第二講:「作戦篇」
これからの時代を生き抜くための「武器」を持て
15 「ケンカ別れ」は愚の骨頂
敵を殺すは怒なり。敵に取るの利は貨なり。
意見が対立し、ケンカしてしまった相手とも、最後は握手して別れなさい。後々のことを考えれば、人間関係をつないでおくにこしたことはないのだから。
『朝までテレビ!』という討論番組がありますね?田原総一郎さんが司会をし、評論家や政治家、実業家、ジャーナリストなど、十名前後の人たちが激烈な議論を戦わせるあの番組です。
それぞれがまさに「敵を殺すは怒りなり」とばかりに自分の主張をぶつける様子を見ていると、「番組が終わったら、つかみ合いのケンカになるんじゃないか」と思うほどの勢いです。
でも、ケンカどころか、無二の親友になるケースが多いそうです。
おそらく、言いたい放題の討論をするなかで、互いの共通点や違いが明確になってきて、逆に気持ちが落ち着くからでしょう。
それに「あ、そういう視点があったのか」「ずいぶん詳しい情報を持つているな」といった発見もあり、「食事でもしながら、もっと詳しいお話を聞かせてくださいよ」となって、仲良くなるのだと思います。
これぞ「ケガの功名」ならぬ「ケンカの功名」!
ビジネスでも日常生活でも、意見や考えの対立する相手とたとえケンカのようになってしまったとしても、最後は「今日は貴重な意見を聞かせてもらった」「あなたの見識も大したものだ」など言って、握手して別れなければいけません。
そうすれば、ケンカをきっかけに後々いい人間関係をつくることが可能になるのです。
最悪なのは、相手をこてんぱんにゃっつけて、あるいは互いに罵倒し倒した末にケンカ別れをしてしまうこと。
人間関係はそこで断ち切られ、不快なだけで何も得るものがありません。
そうならないよう、意識して気持ちをクールダウンさせなさい。そして冷静に相手の言い分を聞きながら、相手の有する能力や知識、知恵などを自分のものにするよう努めなさい。
それが孫子の言う「敵に取るの利」なのです。
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