生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第六講:「虚実篇」
「主導権」を握って、ライバルを圧倒する
41 自分は「不死身」だと思え
五行に常勝無く、四時に常位無く、日に短長有り、月に死生有り。
一角の人物は生命力の塊である。自分は不死身だと思っているから、死の影がこれっぽっちも感じられない。いくつになってもバイタリティを失ってはいけない。
「五行、つまり水・火・金・木・土という五つの気は、相克しながら循環する。四季も日月も変化しながら巡っている」
孫子はそんな自然の営みにたとえて、人間を間断なく回していくことが重要だと説いています。
ようするに「不死身であれ」と。
富士山は「不死山」と書き表された時代がありました。
富士山のバイタリティあふれる姿を見て「死なない山」だと感じた。
そういう日本人の感性はすばらしいと思いますね。
人間だって同じです。
相当な年齢でも「この人、ひょっとしたら死なないんじゃないか」と思えるくらい、バイタリティにあふれた人がいます。
そんな「生命力の塊」のような人間になりなさい、と孫子は言っているのです。
その意味では、年齢を重ねるごとにガンコになっていく、なんていうのはいけません。
確固たる芯を持ち、だからこそ柔軟に考え行動する人間でなければ、生命力がどんどん衰えてしまうのです。
まずは「自分は不死身である」と思いなさい。
そうすれば、死なずに元気に生きていくためには、時代や状況によって自分が柔軟に変化していくことが必要だとわかります。
それが生きるバイタリティを生み出すのです。