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生き方上手


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孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
 
第十二講:「火攻篇」
 
自分の「評価」「印象」を高めるテクニック
 
73 時代の風に乗せて「いいイメージ」を広げる

火を発するに時有り。火を起こすに日有り。時とは天の燥けるなり。日とは月の箕・壁・翼・軫に在るなり。凡そ此の四宿は風起こるの日なり。

火攻めをイメージ戦略と捉えるなら、時代のニーズに合うイメージを、時代の風に乗せて広げていくのがよい。

「火攻偏」では文字通り火攻め、つまり山や城に火を放って敵陣を攻撃するための戦略について述べられています。

ここを私は「イメージ戦略」として読んでみました。

というのも、火攻めは戦闘を有利に展開するための仕掛け的な役割を持ってるからです。

イメージ戦略もまた、一種の仕掛けです。

自分もしくは組織が他人や世間に与えるいい印象・評価を広げることによって、事を進めやすくすることができるからです。

それに仕掛けたイメージが、評価が評価を呼ぶようにして世の中に拡散していく様は、火がものすごい勢いでメラメラと燃え上がっていく様を彷彿とさせるものです。

何を隠そう、私はイメージの専門家です。

若いころは「イメージ選挙」というものをわが国で初めて手がけ、政党のイメージ戦力を担当していました。

その立場から「火攻偏」はまさにイメージ戦力だと実感しているのです。

◎大事なのは風を読むこと

孫子は「あらかじめ発火器具などを備えつけて、風の起こるときを見計らって火攻めを決行すべし」といっています。

イメージ戦力も同じで、「時代の風」が吹いていないと、イメージの火種をうまく広げていくことができません。

つまり「風を読む」ことが大事なんです。

その判断材料の一つは、「天の燥ける」とき。

空気が乾燥しないと火が燃えにくいように、イメージという情報の浸透も社会にそれぞれに対する飢餓感が充満しているときがいい。

だから、まず「社会が何に飢えているか」を考える。

時代のニーズを察知して、人々の飢餓感を煽る、あるいは喉の渇きを潤す形で、イメージを広げていく感じです。

たとえば、本づくりの場合、社会が愛に飢えているのであれば、その感情に訴えるイメージの装丁にするというように。

それが「時代の風を読み、時代の風に乗せてイメージを広げていく」ことなのです。

◎イメージ戦略の五原則

孫子はまた、火攻めには五種類あるとしています。

具体的には、兵士を焼き打ちにする、野外に積まれた物資を焼く、輸送中の物資を焼く、物資が貯蔵された倉庫を焼く、敵陣に放火する、の五種類です。

これらをイメージ戦略に当てはめるのは難しいのですが、たとえば私が手掛けたイメージ選挙にも実は五つの原則がありました。

一つは容姿。

ヘアメイクを施して、その人らしい魅力を引き出します。

二つ目は服飾。

洋服や装身具でキャラクターを表現しました。

三つ目は必柄。

表情やしぐさ、話し方などを通して、その人のいいところが伝わるようにしています。

四つ目はバックグラウンド。

たといえば、東大卒で大蔵官僚出身の候補者をコンサルティングしたときは、そのことに対する世間のマイナスイメージを払拭しようと、「大蔵官僚らしからぬ」というキャッチフレーズをつくりました。

加えて、エリートのイメージとは対極にある「寒村育ち」という要素を効果的に使いました。

それによって、「頭の切れる精鋭でいて、親しみやすい」イメージをつくったのです。

五つ目は思考や考え方。

とくに政治家はここが大事なので、どういう国にするためにどんな政策を打つのかがわかりやすく端的に伝わるよう、選挙公約をつくります。

以上の五つは、表面的な印象を訴える者から、だんだんと内面の理解へと進む順番でもあります。

イメージ戦略においては、支持層に好印象を持たれること、支持層を広げていくために、これら五つの原則で戦力を立てることが非常に重要なのです。

いったん火がつくと消すのが大変なように、イメージ戦略でも悪いイメージが広がった場合は、”火消”が大変です。

だから、慎重に取り組まなければならないことを、言い添えておきましょう。
 
 
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