第6章 飛躍的進歩という言葉にだまされてはいけない P134
THE SLlGHT EDGE
「私は運というものを心から信じている。努力すれば努力するほど、多くの運が巡ってくるようだ」コールマン・コックス
ピープルズ・ネットワークを手掛けていたとき、僕は自己開発という宇宙の中心に座り、世界一流の専門家や思想的指導者たちと共に働いていた。
彼らが教えてくれた情報はすばらしかったが、それを売るのに彼らが使っていた哲学はいただけなかった。
「これを買えばあなたの問題は30日から90日のうちに解決する 」というふうに売り込んでいたのである。
つまり「飛躍的進歩」によって解決するというわけだ。
1カ月から3カ月で達成可能だと教えられた飛躍的進歩による結果を求めて多くの人たちが懸命に努力し、ほとんど何も得られずに終わる姿を目の当たりにして、僕はがっかりした。
彼ら自身もがっかりしていた。
それ以上に残念だったのは、そうした人たちの多くが、人生は変えることができるのだと信じなくなったばかりか、何も変えたいとは思わないという以前の状態に逆戻りしてしまったことだ。
必要なのは飛躍的進歩の哲学を教えることではなく、目標を達成するまでの間、彼らの支えとなるような哲学なのだと僕が気づいたのはそのときだった。
そして僕は「アンチ飛躍的進歩」の本として、「スライト・エッジ』を書くことにした。
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