『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P350

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『習慣その1:その場に姿を見せる』
スイレンの葉から飛び降りようと決心するだけのカエルでなく、実際に飛び降りるカエルになろう。
世界にはためらいがはびこっている。
ためらいは月並みな生き方には不可欠なものだ。
非凡なことを成し遂げた人と話をし、どのようにしてそれを成し遂げたのかと尋ねると、言い回しは違っても多くの人が同じ内容のことを言うのに驚かされるだろう。
それはただ、そうしようと決心した。
それだけだというものだ。
スキル、知識、経験、人脈、資金、手腕、専門知識、これらは非凡なことを成し遂げるための旅で必要なものの一部だが、旅そのものを始めるまでは何もなくてもかまわない。
まずは行動することだ。力は後からついてくる。
僕に娘のアンバーは大学1年生になったとき、怖気づいてしまった。高校ではできる生徒だったし、優秀な成績で卒業した。だが、大学に進学するような者は誰もが優秀な成績で高校を卒業している。娘はそんな環境に足を踏み入れたのだ。
フロリダ大学のキャンパスにある大きな講堂で行われた新入生向けのオリエンテーションで、僕は娘のそんな気持ちをはっきり感じ取った。
娘と僕が何千人もの他の学生や父兄に混じってそこに座っていると、学生部長が演壇上でスピーチを始めた。
その年に迎えた6700人の新入生のGPA(訳注:高校の成績評価の平均)は4.0(なんと平均で!)SAT(訳注:アメリカの大学進学適性試験)の得点は国内上位の10パーセントに入るとのことだった。
学生部長が新入生をやる気にさせようとしているのか怖がらせようとしているのか僕にはよく分からなかったが、怖がらせるつもりで言ったのであれば、学生部長が目的を達したことはアンバーの表情から分かった。
オリエンテーションが終わると、アンバーは「パパ、私これからとびきり優秀な人たちと競争することになるのね。クラスメートたちより優位に立つなんてこと、一体どうやったらできるのかしら?」と言った。
娘は良い成績を取ってトップになりたいという気持ちがとても強かったが、それを可能にする方法が見えていなかったのだ。
僕がこの本であなたに言っていることを、娘にも伝えた。
つまり「真面目に授業に出席しなさい」と言ったのだ。
「授業に出席することを自分に課すならば、お前が勝ったも同然だよ。どんな環境であれ、授業に出席するだけでそこにいる人たちの半分よりは上に行けるのだから」と。
『Heip,Thanks,Wow,The Three Essental Prayers(仮邦題:助ける、感謝する、感動するー3つの不可欠の祈り)』の著者アン・ラモットは、そこに姿を見せるということが持つ力についてこう書いている。
闇の中で、希望が始まる。そこに姿を見せて正しいことを行おうとするならば、夜明けは必ずやって来るという確固たる希望が。希望を胸に努力を重ね、その時を待とう。あきらめてはいけない。
希望を胸に努力を重ね、その時を待とう。決してあきらめてはいけないのだ。