『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第6章 飛躍的進歩という言葉にだまされてはいけない P149

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『特効薬と奇跡』
僕たちの社会は、成人発症型糖尿病、心臓病、肥満、そしてその他多くの慢性病の蔓延による健康状態の悪化によって医療制度や税制度、社会保障制度が恐ろしいまでに肥大化し、経済危機へと急速に陥りつつある。
こんなことになった原因ははっきりしているし、スライト・エッジがどのように働くのかを知っている人たちはその解決策も分かっている。
僕たちの社会が直面している健康に関する危機は、日々行われ積み重ねられた1組の小さな選択が、日々行われ日々積み重ねられたもう1つの選択に勝った結果にほかならない。
僕たちは治癒を、ブレークスルーを、魔法の薬を、メディアが「特効薬」と呼ぶ医学分野における飛躍的進歩を求める。だが、解決策はすでに存在している。
それは常に存在していた。
それは魔法だろうか?
そのとおり。
問題を引き起こしたのと同じ魔法だ。
長年積み重ねられた日々の行動の力。つまり、スライト・エッジの魔法である。
ブルース・オールマイティ』という映画に、すばらしいセリフが出てくる。モーガン・フリーマン扮する神様が、ジム・キャリーの演じるあまりにも人間的な主人公に、自分で問題を解決させようとする場面で語られたセリフだ。
(映画の中でモーガン・フリーマンが演じている神様は、ギリシャ神話の神でではなく大文字のGで始まる神である。つまり、この神様はデウス・エクス・マキナとして使われることを拒否しているのだ)。
神は主人公にこう告げる。
「お前は奇跡を求めているのだろう、ブルース?奇跡を求めるのではなく、お前が奇跡になれ」
スライト・エッジ的生き方をひとたび身につけてなら、もう飛躍的進歩を求めることはなくなるだろう。そして自分でそれを作り出すようになるだろう。
奇跡を求めるのはやめて、奇跡になるのである。