『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第4章 ありきたりな事をきちんとやる  P93

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『1000万ドルの疑問』
実行するのが非常に簡単で、しかも驚くべき成功をもたらすものであるのなら、どうして誰もがスライト ・エッジを実行しないのか?
それは文字どおり1000万ドルの疑問である。
それにはいくつかの理由がある。
理由その1一簡単にできるから
これはジム・ローンから学んだ事だ。成功をもたらすちょっとした事というのは、簡単にできる事ばかりだ。だが同に、それをしないで済ますことも同じくらい簡単なのである。
1日に数ドル貯金することは簡単だ。そして、しないで済ますこともまた簡単だ。
1日に15分間、有酸素運動をすることも、速足で2、3キロ歩くことも簡単だ。そして、しないで済ますこともまた簡単だ。
大学院に入って、週に80時間、数年間休みなく、博士号を取るための勉強に没頭するというのは簡単ではないかもしれない。
だが、『となりの億万長者・成功を生む7つの法則』『思考は現実化する』 『大きく考えることの魔術』(デヴィッド・J・シユワルツ著、実務教育出版)等、人生を変えるような感動的でためになる本を手に取り、1日10ページずつ読むことなら簡単にできる。
1日にほんの10ページだ。とても簡単な事だが、しないで済ますこともまたとても簡単だ。
愛する妻(夫)に日々、優しい言葉をかけるのを忘れない。これ以上簡単な事があるだろうか?
だが、しないで済ますこともとても簡単だ。
つまり、成功をもたらすこうした行為はしようと思えは.誰にでもできるのだが、ほとんどの人はしようとしない。
なぜなら、しないで済ますことがとても簡単だからだ。
だが、非常に皮肉なことに、その結果として、人生は少しも簡単ではなくなってしまうのである。
人は誰でも、日々ちょっとした事をいずれにしてもするものだ。
成功しない人は、一番楽に進めそうだと思う道を選んでしまう。しかし、本当はそれは楽な道ではないのである。
人が日々やっている事というのは、基本的に誰でもそう変わらない。食べ、眠り、考え、何かを感じ、人と話をし、人の話を聞く。
誰にでも人間関係があり、友人がいる。
誰にとっても1日は24時間で、1週間は168時間だ。
各自がその同じ時間を、次から次へと続く平凡で小さな行為や仕事で埋めている。
ラソンの金メダリストは食べて眠る。標準体重を15キロオーバーしている人も同じだ。
起業家として成功している人は何かを考え、何かを感じ、他の人と交流する。一文無しの人や路上で生活している人も同じだ。
お金をたくさん稼ぐ人は本を読む。一文無しの人も本を読む。ただし、読む本は違っている。
成功している人もそうでない人も、日々やっている事は基本的には同じだ。
それなのに、成功している人は自分がやっている事によってトップに登りつめ、そうでない人は自分がやっている事によって落ちぶれる。
では、一体何が違っているのか。
それはスライト・エッジに気づいているか、理解しているか、人生や仕事に活用しているかどうかである。
成功している人はスライト・エッジの力を理解している。
成功していない人は理解していない。
成功するか失敗するか、自分が望む生活の質を獲得するか、それ以下の生活で我慢するか。
それは誰もがしているそうした平凡な行為をするかしないかではなく、そうした行為のうちのどの行為をするかによって、100パーセント決まるのだ。
従って、人は維でも成功するのに必要な事をする能力は持っている。
人は維でも、人生の勝者になれる。
もちろん、あなたも。
なぜなら、ス ライト・エッジが常に働いているからだ。
スライト・ エッ ジは今も、いつでも、日々、あらゆる瞬 間に、良いほうにも悪いほうにも作用している。
人生のあらゆる一 歩、あらゆる選択に対して、 日々、毎時間、あらゆる瞬間、スライト・エッジがどのように作用しているのか。
それに気づいて もらうのが、本書の目的なのだ。
人生を変えるためにしなければならない事は、簡単にできる事ばかりだ。
痩せて健康になるの も、経済的に自立するのも、幸せな家庭や意味のある友人関係を築くのも簡単だ。
ありきたりな事をきちんとやる。
それだけでいい。
ちょっとした自己管理を長い間たゆまず続けることが、結局は最大の成果を生むのである。
もちろん、やらずに済ますことも同じくらい簡単だ。けれども、一見大した事には見えないそのちょっとした判断ミスが、積もり積もって成功のチャンスを潰してしまう。
必然的にそうなるのである。
あなたは日々、毎時間、どちらを選ぶかを迫られる。
ちょっとした前向きな行為を長期間繰り返すのか。
それとも、ちょっとした判断ミスを長期間繰り返すのか。
何かをするのは簡単だが、しないで済ますこともまた簡単なのである。