『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第17章 スライト・エッジを生きる P407

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『スライト・エッジと幸福』

健康を1番目に取り上げたが、その後に続くのが幸福だ。

なぜなら幸福度を上げるためのちょっとした自己鍛錬をひとたび実践し始めると、それがきっかけとなってあなたが実行に移そうとしている自己改善の他のあらゆる面にも良い影響が及ぶからだ。

成功が幸福を導くのではなく、幸福が成功を導くのだということを思い出そう。

幸福が大きいほど、導かれる成功も大きくなる。

大きな幸福を手に入れるのは、ほとんどの人が考えているよりもはるかにシンプルではるかに簡単ではるかに身近なことなのだ。

幸福度を高めるための第1歩は、ポジティブ心理学が過去15年間に僕たちに伝え続けたことを理解することにある。

日々の、その瞬間の幸福度を決める最も重要な要因は環境ではない。遺伝でもない。

幸福度は遺伝子に左右されるのでもなければ、外的な出来事に起因するのでもない。

幸福を左右する最大の要因は自分の行動(すなわち自分が日々行っていること)なのである。

幸福に関する膨大な調査研究は、3つの領域に分けることができる。

幸福に影響を及ぼすものとして次の3つが挙げられる。

(1)自分の物の見方。

すなわち日々の生活で生じる出来事や状況をどのように捉えるか。

(2)前向きな影響力を持つ具体的な行動。

たとえば感謝の言葉を3つ書き留める、感謝の気持ちを伝えるメールを送る、人に親切にする、人を許す、瞑想する、体を動かすなど。

(3)時間とエネルギーを注ぐ箇所。

自分にとって特に重要な人間関係や有意義な目標のためにより多く の時間を割くようにする。

幸福度を高めるトレーニングの計画を立てるのは、運動プログラムを立てるのと同じように簡単だ。

コーチもトレーナーも必要ない(たとえ間違ったトレーニングをしても、筋肉痛にはならない。さらに言えば、幸福度を高めるトレーニングに「間違い」というものは存在しない)。

本書の 巻末に幸福をテーマにした素晴らしい書籍を何冊か挙げてあるので、一読をお勧めする。

幸福度を高めるうえで知っておくべき最も重要なこと。

それは幸せになるというのは自分が意識的に意図的にできることだが、何もしなくても自動的に幸せになれるわけではないし、「私、幸せになることに決めたわ」と宣言しさえすれば幸せになれるというものでもない。

幸福は健康に似ている。

つまり、幸福になるのにも具体的なステップが必要なのだ。

幸福について学んでいくうちに、計画や幸福習慣を変更したり発展させたりすることになるだろうが、これまでに分かっていることを基にしてとりあえずスタートを切るための計画を書いてみよう。

●幸福に関する夢(具体的に、分かりゃすく、期限付きで)

●スタートを切るための計画

●行うべきちょっとしたこと