第5章 急がば回れ P109
「 時間の力」
時間の力を実感するのに、何百万年もかかりはしない。
ホテイアオイが池を覆い尽くし、青年の1セントが一財産へと成長するのにかかった時間は、わずか31日だ。
生クリームがバターとなって小さなカエルの命が救われるのにかかった時間は、わずか1時聞かそこらだ。
牛乳桶の中で試練に耐え生還したカエルのお話の教訓は、カエルという小さな生き物の忍耐力、決意の強さ、あるいは意志力にあるのではない。
もちろんカエルの体力でもない。
その小さな足が水をかく力は、ごく小さなものにすぎない。
この話のポイントは、時間の力なのである。
カエルの弱々しく小さな努力は、生クリームに対して実質的な影響を及ぼしてはいなかった(弟のカエルが諦めてしまったのはそのせいだ)力を貸してくれるものがカエルのもとにやって来るまでは。
この話のポイントは、時間の力が効力を発揮し味方になってくれるときまで2匹のカエルのうちの1匹が努力し続けたことにある。
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