第12章 自分に投資しよう P278
「6時間で木を切り倒せと言われたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」エイブラハム・リンカーン
エイブラハム・リンカーンが言ったとされる名言がある。
それは「6時間で木を切り倒せと言われたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう」というものだ。
そうなると実際に木を切り倒すのに使える時間は、残りの2時間しかない。
言い換えるなら、リンカーンは実際の仕事よりも仕事に必要な道具の手入れに倍の時間をかけるということだ。
ではあなたの人生と呼ばれる仕事における道具とは何だろう?
それはズパリ、あなた自身だ。
あなたが斧なのである。
僕らの国の第16代大統領はそのことを誰よりも知り尽くしていたからこそ、半世紀ほどの人生の間、自分自身を最も鋭く強靭な真の斧とすべく、気の遠くなるような努力を費やしたのだ。
大部分の人ならどう行動するだろう?
行く手に木が立ちはだかっていたら、研いであろうがなかろうが、そこにある斧を木に打ち込み始めるだろう。
そして大した成果が上がらないと分かると、ブツブツ言いながら責任を木になすりつけ、さっさと諦めてしまうのだ。
斧を振るとき、どれだけの力を込めどの角度でどんなリズムでどのポイントを目掛けるかといった戦術はすべて、計測して改善できる。
肝心なのは斧それ自体なのだ。
そしてその斧とはあなた自 身のことである。
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