生きかた上手
『伝え方が9割』
第3章「強いコトバ」をつくる技術
「強いコトバ」をつくる5つの技術
④リピート法
相手の記憶にすりこみ、感情をのせる技術
何かを暗記したいときってどうしますか?
繰り返し口に出したり、紙に書いたりしますよね。
これは自分にだけじゃなく、相手にも有効です。
リピートして聞かせることで、聞き手の記憶にすりこむことができるのです。
例えば幼少期に聞いた童謡が今でもすらすら出てきますよね。
もうはるかなる昔なのに覚えていますよね。
さいた さいた チューリップのはなが~♪
桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけた~♪
まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの~♪
これらは全て、リピートでつくられています。
当時両親が話していたことは覚えていなくても、リピートでつくられた童謡は、はっきりと覚えているのです。
それはたまたまではありません。
記憶に残るように歌詞が構成されているのです。
作詞家が意識して書いたかどうかはわかりませんが、結果として時代を超えて残っている童謡は、ほぼ全てリピートを使っています。
もし、リピートがなく
さいた チューリップのはなが~♪
だけだったとしたら、ここまでのメジャー曲にはならなかったと思いませんか?
さいた さいた チューリップのはなが~♪
このリピートがあったから何世代にもわたって歌い継がれているのです。
記憶に残すことにくわえて、「さいた さいた」と2回くり返すことでチューリップがさいたことへの喜びが伝わってきます。
つまりリピートすることで感情をのせることができるのです。
まいにち ぼくらはてっぱんの~♪
ではなく
まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの~♪
とくり返されているから、今の状況に飽き飽きしている感情を入れることができるのです。
記憶に残すことと、感情をのせること。
その2つを併せ持つことができるのがリピート法です。
実は、現代でも名曲と呼ばれるその95%がリピートでつくられています。
越えて 越えて 越えて~♪(ゆず『虹』)
女々しくて 女々しくて 女々しくて辛いよ~♪(ゴールデンボンバー『女々しくて』)
帰り道は 帰り道は~♪(乃木坂46『帰り道は遠回りしたくなる』)
あなたの好きな曲を思い浮かべてみてください。
それらのほとんどがリピートを使っているはずです。
リピート法は日常コミュニケーションでも絶大な効果があります。
例えば「うまい」より「うまい うまい」のほうが、コトバエネルギーがありますよね。
「うまい」という感情が強く伝わってきます。
コトバがリピートすると、心からそう思っているように伝わり、強く印象的に伝わります。
誰でも知っているリンカーン大統領の有名な演説があります。
「人民の、人民による、人民のための政治」
これがなぜ歴史を超えて、ここまで世界中に伝わったのでしょう?
もちろん内容が素晴らしかったこともあります。
だけど、内容が素晴らしい演説は山のようにあり、その中でもこちらが世界で知られている演説となったのは、リピート法を使って、聞く人の記憶にすりこみ、感情をゆさぶったからです。
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