生きかた上手
『伝え方が9割』
第3章「強いコトバ」をつくる技術
「強いコトバ」をつくる5つの技術
③赤裸裸法
あなたのコトバを、プロが書いたように変える技術
あなたの脳裏に焼きついて離れないコトバがあると思います。
「あれから思うように 息ができない」『Lemon)』米津玄師
「息を切らしてさ 駆け抜けた道を」『終わりなき旅』Mr,Children
「眠気で重いまぶたをゆっくり持ち上げた瞬間、眼球が飛び出るかと思うくらいの衝撃を受けた」『夢をかなえるゾウ』水野敬也
これらはすべて「赤裸裸法」でできています。
「赤裸裸法」はあなたのコトバをつくりだすことのできる方法です。
歌詞や映画のセリフにも使われます。
いつも、自分のコトバが平凡だな、と思うことがあるとしたら、それがいきなりイキイキとした生命力あふれるコトバに変わります。
自分でも恥ずかしいくらいに。
赤裸裸法は、自分の肌感覚に素直になる方法です。
例えば、くちびるがふるえてる。あなたが好き。と言うと、自分の心の中から赤裸裸なコトバに感じますよね。
伝えた相手の心にぐっとくる言い回しだと思います。
これにも、つくりかたがあります。
見てみましょう。
もともとのコトバはこちらです。
あなたが好き。
赤裸裸法で、このコトバを料理してみましょう。
赤裸裸法は、ふだん意識していない、自分の感覚に向き合います。
人間としてそれがあたりまえだから、今までコトバにしなかったものを、あえてコトバにするのです。
「あなたが好き」と思っているとき、あなたのカラダはどうなっているでしょう?
こたえは、あなたのカラダに聞けばいいのです。
そしてありのままコトバにすればいいのです。
人に「好き」と言うときに、あなたのカラダはどう反応していますか?
まずは顔まわりで考えてみましょう。
顔はどうなりますか?「赤くなる」
のどはどうなりますか?「カラカラになる」
くちびるはどうなりますか?「ふるえる」
この、どれを使ってもいいのです。
いつもはコトバにしていない赤裸裸な感覚をコトバのするだけで、コトバはイキイキするのです。
「あなたが好き」の前に入れるだけで、こんなに体温を感じるコトバに変わるのです。
どれを入れたとしても相手をぐっと惹き付けますよね。
こういうコトバは、天から降ってくるものと、私自身も思っていました。
ですが、きちんとあるのです。
つくり方のレシピが。
天才的な文章を書く人は、突然ひらめき、こういうコトバをかくこともあるでしょう。
ですが、ひらめかなくてもつくれるのです。
レシピを知っていれば。
どうやって赤裸裸なコトバをつくれるか、順を追って説明しましょう。
①もっとも伝えたいコトバを決める。
②自分のカラダの反応を赤裸裸にコトバにする。
③席あらワードを、伝えたいコトバの前に入れる。
赤裸裸法は②がポイントです。
普段は感じてもコトバにしなかったことを、あえて赤裸裸にコトバにするのです。
以下の質問を選んで答えると、容易につくれるでしょう。
顔は?
のどは?
くちびるは?
息づかいは?
目は?
うぶ毛は?
肌は?
頭の中は?
手のひらは?
指の先は?
血のめぐりは?
チェックポイントは、ふだん口にしないたぐいのコトバであることです。
例えば顔は、「あなたが好き」だと赤くほてりましゅよね。
手順に沿ってつくるだけで、体温のある心のこもったコトバが完成します。
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