第10章 人生の2つの道 P234
『責任を負うか負わせるか』
アメリカの自然主義者ジョン・バローズはかつてこう言った。「人は何度でも失敗する。しかし非難し始めない限り、それは失敗ではない」。人は自分が自分に許したことに対して、文句を言ってはいけないのである。
上向き曲線上にいる5パーセントの人々は、言い訳は通用しないことを知っている。自分のために誰かが何かをできるできるわけでもないことを理解し、その事実を受け入れている。
彼らは「もしそうなったとしても、それは自分次第だ」という格言に従って生きている。
彼らは自分自身の基準を設定していて、その基準は高い。
自分の唯一の限界は、自らが課した制限のみだということを自覚している。
大切なのは自分に何が起きたかではなく、その出来事にどう対処するかであり、それが成功と失敗を分けることを理解している。
スライト・エッジに気づいているし、それが自分の人生に同作用するのかも分かっている。
一方、失敗曲線上にいる人々は他人を責める事の達人だ。
彼らはあらゆる人や物を責めることの達人だ。経済、政府、石油危機、天気、隣人、富裕層、貧困層、若者、高齢者、自分の子供、親、上司、同僚、従業員、そして人生そのものまで、何でもかんでも責めまくる。
下向き曲線の住人たちは、人生の犠牲者であり、「こんなことをされた」と主張する被害者の集団なのである。
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