『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第1章 海辺の遊び人と億万長者 P28

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『ジェットコースターの呪いを回避する』
人間はさんざん失敗すると、前に進むための必要なことは何でもして、生き残りが可能になる地点まで浮かび上がろうと動き始める。
その後、水面から頭を出していられるところまで到達すると、再び沈み始める。そして、これ以上沈むと失敗するぞというラインぎりぎりまで沈むと「おっと、また失敗するじゃないか!」と言って、もう一度浮かび上がるためにどんなことでもする。その繰り返しだ。
これこそ、僕がそれまでやってきた事だった。そして非常に多くの人々が、そんなふうに失敗ラインと生き残りラインの間を振り子のように行ったり来たりして一生を過ごす。
あるいは成功に向かって努力し、成功といっていいレベルに達していながら、必ず向きを変えて再び沈むことになる。お金の面でも、健康に関しても、人間関係の上でも、人生全般がそんなふうなのだ。
どうしてそうなるのだろう?
それは人というものが、ありとあらゆる理由をつけて自分で自分を駄目にしてしまうからなのかもしれない。自分が自分につたく当たってしまうのは、子供の頃に父親が自分につらく当たったからだとか、社会が混乱したメッセージを発するから人々が心に葛藤を抱くのだとか、何らかの理由で自分が成功に値しない人間だと感じているから自己破壊のパターンに陥ってしまったのだというふうに。
もしかすると、そんな理由のうちのいくつかは自分に当てはまるのかもしれない。いや、その全部がそうなのかもしれない。僕にはわからないが、正直なところ、そんなことはどうでもいい。どれをとっても重要でないからだ。
成功に手が届きそうになったかと思えば、危うく失敗しそうになるという激しい浮き沈みを繰り返し、いつまで経っても平均レベルの辺りをうろうろさまよい続けているのは、ほかにどんな要因があろうがなかろうが、結局はある1つの単純なポイントを押さえていないからなのである。
そのポイントこそ、僕が発見したポイントだ。