『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第14章 スライト・エッジ同盟を活用しよう P340

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『称賛の力を活用する』
内省の力が非常に重要であるということについては、もう1つ大きな理由がある。鬱陶しがらずに、怠けてしまったときに思い出してほしい。
内省の力はあなたの前向きな歩みに目を向けるものだ。
1980年にケン・ブランチャードとスペンサー・ジョンソンは「自分自身に満足している人は満足できる結果を生み出す」と記している。この一文が載っている『1分間マネージャー』(ダイヤモンド社)は、史上最も多くの人に影響を与えたビジネス書の1冊に数えられている。
ブランチャードとジョンソンは今ではすっかり使い古された、ビジネスにおける名言をいくつも生み出した。
彼らの主張では、マネージャーや経営者はミスをしている人を見つけるために歩き回るのではなく、「正しいことをしている人を見つける」ために足を使うべきだとしている。そしてその場でその人に感謝の気持ちを伝える。
彼らはこのやり方を「1分間称賛法」と呼んでいる。
自分が何か正しいことをしていても、それを意識するのをうっかり忘れてしまいやすい。
子供がいる人なら、初めてその子が歩いた瞬間を思い出すことができるだろう。その1歩を踏み出す場面に立ち会って、喜び、素晴らしい時を共有したことだろう。
また、それから1週間としないうちに、1日に何時間も歩き回れるようになるなどとは、その子自身を含めて誰1人考えてもみなかったことだろう。
ある女性が50代前半になったときに夫の愛情が全く感じられなくなり、結婚生活を続けていけるのか悩んだという話を聞いたことがある。
彼女は自分がどんな気持ちでいるかを夫に話し、夫が今でも彼女を愛してくれているのか何年も前から分からなくなっていることを伝えた。
夫は心底当惑し、「きみを愛していることは30年前に伝えたじゃないか。なんでその気持ちが変わったなんて思うんだ?」と叫んだ。
なんて哀れな男だろう。
たった1度「愛している」と言うだけでは不十分だなんて、思いもよらなかったらしい。
「愛している」という言葉は毎日言うべきだし、言葉だけではなくて行動も「きみのことを思っているよ」という気持ちを伝えるちょっとした思いやりある行動が伴っていなくてはならない。
これがスライト・エッジの内省の力と称賛、褒めたたえることの力だ。