第16章 夢への3ステップ P387
『ステップ3:何らかの計画と共にスタートを切る』
僕の職業では、ビジネスの成功を推進するものとしてトレーニングが大きな役割を果たしている。
トレーニングは社員の均一化に多大な効果がある。
トレーニングの対象となるのはあらゆる種類の経験や職業を持つ多種多様な人々で、その数も極めて多い。だから僕たちは訓練に訓練を重ねる。
それは学ぶことがたくさんあるからではない。
それは音楽の演奏を学ぶようなものなのだ。
音符は12個しかない。だが演奏できるようになるためには、その曲を何度も何度も聴いて練習を積み重ねる必要がある。
スライト・エッジによる成功を説明するための例として、これ以上の例は見当たらない。
「とにかくやこうればいいんだ」というようなトレーニングには、僕はほとんど興味がない。
なぜなら、行動や出来事をどういう順序で並べれば効果があるのかは人によって毎回異なるからだ。
一定の概念のもとで考え方や有効な行動という観点から人をトレーニングすることは可能だ。だが、具体的な順序を隅々に至るまで計画することは不可能だ。
状況は常に異なるし、絶えず変化しているからだ。
人生はカーブを描いているのである。
スタートを切るための計画は必要だが、その計画があなたをゴールに導くことはない理由はここにある。
必要なのは自分をゴールへと導く哲学だ。
そういう哲学があれば、自分をゴールへと導く計画はおのずと見つかるものだ。