第4章 ありきたりな事をきちんとやる P94
『理由その１：簡単にできるから』
これはジム・ローンから学んだことだ。成功をもたらすちょっとした事というのは、簡単にできることばかりだ。だが同時に、それをしないで済ますことも同じくらい簡単なのである。
1日に数ドル貯金する事は簡単だ。そして、しないで済ますことも簡単だ。
1日に15分間、有酸素運動をすることも、速足で2，3キロ歩くことも簡単だ。そしてしないで済ますことも簡単だ。
大学院に入って、週に80時間、数年間休みなく、博士号を取るための勉強に没頭するというのは簡単ではないかもしれない。
だが、『となりの億万長者ー成功を生む7つの法則』『思考は現実化する』『大きく考えることの魔術』（デヴィッド・j・シュワルツ著、実務教育出版）等、人生を変えるような感動的でためになる本を手に取り、1日10ページずつ読むことなら簡単にできる。
1日にほんの10ページだ。
とても簡単な事だが、しないで済ますことも簡単だ。
愛する妻（夫）に日々、優しい言葉をかけるのを忘れない。
これ以上簡単なことがあるだろうか？
だが、しないで済ますことも簡単だ。
つまり、成功をもたらすこうした行為はしようと思えば誰にでもできるのだが、ほとんどの人はしようとしない。
なぜなら、しないで済ますことがとても簡単だからだ。だが、非常に皮肉なことに、その結果として、人生は少しも簡単ではなくなってしまうのである。
人は誰でも、日々ちょっとしたことをいずれにしてもするものだ。
成功しない人は、一番楽に進めそうだと思う道を選んでしまう。しかし、本当はそれは楽な道ではないのである。
