『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第4章 ありきたりな事をきちんとやる P85


「1日1個のリンゴを食べれば医者は要らない」ベンジャミン・フランクリン『貧しきリチャードの暦』
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良い本を1日10ページ読むことで埋められるような簡単なものなのか?そんな小さな、一見取るに足らないようなことで、誰かの人生の軌道がすっかり変わってしまうなんてことがあり得るのだろうか?
答えは断固イエスである。
間違いないと断言できる。
なぜなら1日10ページの良書が僕の人生にもたらした変化を自分でも実感できたし、他のとても多くの人たちの人生でも同じような事が起こったのを目にしてきたからだ。
けれども世の中には、この快活な靴磨きの女性と全く同じような人たち【個人的な望みや夢を抱いており、素晴らしい人間性や特質を持っていて、夢を実現する際必要となる能力にも埋めれ付き恵まれているにも関わらず、その後の人生で夢を叶えられずに終わってしまう人たち】が非常に多い。
せっかく良いものをたくさん持っているというのに。
僕は彼女に靴を磨いてもらいながら、胸を高鳴らせて笑いさざめく幸せそうな10代の少女たちに囲まれて、彼女がチアリーディングのキャンプ地であるテキサス行きの飛行機に乗っている姿を想像した。
しかし、現実の彼女の人生でそれが実現することはきっとない。
挫折感と悲しみが入り混じったような気持ちが込み上げてきて、彼女にあり得たはずのもう1つの人生が僕の脳裏に一瞬ありありと浮かんだ。
僕はその日、飛行機の中で本書を書き始めた。