『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第6章 飛躍的進歩(クォンタム・リープ)という言葉にだまされてはいけない P134


「私は運というものを心から信じている。努力すれば努力するほど、多くの運が巡ってくるようだ」-コーtルマン・コックス
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ピープルズ・ネットワークを手掛けていたとき、僕は自己開発という宇宙の中心に座り、世界一流の専門家や思想指導者たちと共に働いていた。
彼らが教えてくれた情報は素晴らしかったが、それを売るのに彼らが使っていた哲学はいただけなかった。
「これらを買えばあなたの問題は30日から90日のうちに解決する」というふうに売り込んでいたのである。つまり「飛躍的進歩」によって解決するというわけだ。
1カ月から3カ月で達成可能だと教えられた飛躍的進歩による結果を求めて多くに人たちが懸命に努力し、ほとんどなにも得られずに終る姿を目の当たりにして、僕はがっかりした。
彼ら自身もがっかりしていた。それ以上に残念だったのは、そうした人たちの多くが、人生は変えることができるのだと信じなくなったばかりか、何も変えたいとは思わないという以前の状態に逆戻りしてしまったことだ。
必要なのは飛躍的進歩の哲学を教えることではなく、目標を達成するまでの間、彼らの支えとなるような哲学なのだと僕が気づいたのはそのときだった。
そして僕は「アンチ飛躍的進歩」の本として『スライト・エッジ』を書くことにした。
「いつか」という日は決して訪れない
「いつか王子様が来てくれる...」というのは、ウォルト・ディズニーの古き良き映画の一節だ。
白雪姫はそのとおりになったかもしれない。しかし現実の世界では、それは失望のレシピなのである
現実の人生において「いつか」という日を待つことは、成功の戦略ではなく現実逃避にすぎない。また、大多数の人たちが一生使い続ける戦略でもある。
いつか私の船が来たら...
いつかお金が手に入ったら...
いつか時間ができたら...
いつかスキルが身についたら...
いつか自信がついたら...
あなたはこういう言葉のうちいくつ心の中でつぶやいたことがあるだろうか。
厳しいことを言うようだが、「いつか」という日は存在しない。
これまでも、そしてこれからも。
「いつか」という日はないのである。
あるのは今日だけだ。
明日になれば、明日が今日になる。
その次の日も同じだ。
これから訪れるすべての日がそうだ。
今日という日以外には何もない。
さらに衝撃的な事実をお伝えしなければならない。それは待っていても、あなたの船はやっては来ないということだ。
船はすでにそこにある。
着岸し、待っている。
あなたはすでにお金も手に入れている。
時間もすでにある。
スキルも自身もすでに持っている。
自分の望みをすべて達成するのに必要なものは何かも、すでに持っているのである。
それが見えないだけなのだ。
どうして見えないのか?
あなたが見ているところが間違っているからだ。あなたはブレークスルーを、飛躍的進歩を探している。人生は宝くじゲームではないのに、当たりくじを探しているのだ。