『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

ポジティブ心理学の科学から出るパワフルな情報を、待ち望んでいる人々に届けるページです。

第2章 第一の要素 P48

イメージ 1

『人生の知恵』
もしベーブ・ルースが「失敗という選択肢はない」という哲学に従って生きていたなら、彼の偉業は達成されなかっただろう。なぜならベーブ・ルースはホームランの世界記録を樹立したけれど、三振の数もリーグ首位だったからだ。
多くの人が史上最高のバスケットボール選手の1人と認めるマイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ時代にNBAのタイトルを6つ獲得)は、高校2年のときには身長が足りないと判断され、チーム入りを果たせなかった。
だが、その後の2年間で10センチも背が伸びて、腕前にも磨きがかかり、順調な選手生活が滑り出した。
エイブラハム・リンカーンはその生涯を通じて、驚くほど多くの落選と公職上の失敗を重ねた。ぱっとしない風貌のイリノイ出身の弁護士にとって、失敗は選択肢にあるどころか、お手のものだったと言える。
そうでなければリンカーンが大統領まで登りつめることはなかっただろうし、今日のアメリカがどんな国になっていたかも分からない。アメリカ合衆国という国そのものが存在するかどうかすら、怪しいものである。
また、トーマスエジソンが「失敗という選択肢はない」という哲学を信条としていたなら、僕たちの生活がどんなものになっているかを想像するのは困難だ。
電球が長時間灯り続けられるよう、安定したフィラメントの材料を探していたエジソンは、何千種類もの材料で実験を行ったが、ことごとく失敗した。
そのエジソンが有名な言葉を残している。
それは「私は失敗したのではない。うまく行かない一万通りの方法を発見しただけだ」というものだ。
成功した人というのは、失敗を積み重ねて頂上にたどり着いたのである。