『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第14章 スライト・エッジ同盟を活用しよう P334

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『完遂の力を利用する』
やり遂げていないことの山に取り組むには、スライト・エッジを活用するのが最善の道だ。またそれが唯一の道でもある。
赤ん坊だった頃に歩き方を学ぶことに挑戦したように、やり遂げていないことに挑戦しよう。
スライト・エッジの力を味方につけて、1度に1ずつ小さな1歩を積み重ねて、やり遂げなければならないことをやり遂げよう。
体験談を寄せてくれたヴァレリー・トーマスさんのご息女は、エアロバイクを漕ぐ時間にスライト・エッジを活用して増えてしまった体重を落とすのに成功した(訳注:その体験談は第4章の末に記載されている)。
完遂の力についてヴァレリーがどうしても言いたかったことを紹介しよう。
「私が住んでいた家にはとても広い未完成の地下室がありました。そこには17年分の衣類や物、箱、機械、おもちゃなど、ありとあらゆるものが足の踏み場もないほど床一面に散らばっていました。それでも、その奥の部屋においてある洗濯機と乾燥機のところまで歩いて行ける細い通路はあったのです。けれどもその家から引っ越さなくてはならない時がやってきました。どうしても地下室に行きたくないと思いました。地下室のことを考えると、うんざりしました。でもスライト・エッジのコンセプトを学んでからは、洗濯やアイロンかけをしたり食料を取りに地下へ下りていくたびに、袋か箱を1つだけ処理することにしたのです。ふと気がつくと先がだいぶ見えてきて、それからしばらくのうちに地下室をすっかり片づけてしまうことができました」
「やり遂げていない」ことをどれでも1つ選び、1度に1歩ずつ取りかかろう。
選んだことがとてもやり遂げられないと感じたら、最初の1歩を踏み出せる低い丘が見つかるまでよく探すことだ。
山盛りの食事だって、1度に食べられるのは1口だ。
アート・ウィリアムズのベストセラー本の題名を思い出すといい。
『All You Can Do Is All You Can Do,But All You Can Do Enough(仮邦題:自分にできることしかできることはない。それだけで十分じゃないか!)』それがアート・ウィリアムズのメッセージだ
(訳注:この本は『人生、熱く生きなければ価値がない!』(三笠書房)という題名で日本語版が刊行されている)。
自分にできることを見つけ、それをすればいい。
電話をかけよう。
ごめんなさいと言おう。
地下室を片づけよう。
手紙を書こう。
毎日15分時間を割いて何かをやり遂げよう。
何かをやり遂げるたびに荷物が少し軽くなり、足取りも軽くなる。
そんなことはやらないで済ますほうが簡単だって?
それはそうだろう。
それに今日それをしなかったところで、自分が駄目になるわけでもないだろうって?
けれどもそうやって生きていけばどういうことになるかは、あなたも知ってのとおりだ。