『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第12章 自分に投資しよう P281

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『継続的な学び』
「自分を教育する」といっても、それは特定のスキルや科目を学ぶというような狭い意味合いではない。
個人としての成長にも職業上の進歩にも役立つような科目や研究の習得に関わる知識やスキルを身につけようとすれば、当然、継続的な学習が必要になる。
だがそれは、特定の知識を身につければそれで済むという話ではない。
生涯を通じて継続的に学ぶということを基盤に自分の哲学を構築し続け、その哲学が現実の状況や環境の中でどのように展開するかを理解していくこともまた、スライト・エッジをマスターする際に極めて大切なことである。
ここでショッキングな統計を紹介しよう。
高校卒業後、大学へ進学しないアメリカの人の58%は(実に半数以上の人たちが)卒業後2度と本を読まないというのである。つまり、卒業後死ぬまでずっとということだ。
この数字を初めて知ったとき、確かにショックではあったけれど、それほど驚きはしなかった。
これもまた95%の人々がオールを漕ぐのをやめ、失敗曲線を滑り落ち、あのカエルの物語のように生クリームの中でおぼれてしまう理由の1つにすぎないからだ。
彼らは他人の夢を築くことに自分の人生を費やす。それは自分自身の夢を築く能力がないからではなく、必要な知識が得られなかったからなのだ。
字を読めないということは、多くの人たちが考えているよりもはるかに大きな問題となっている。国連によると、地球に生きる70億余りの人のうち10億人以上は字が読めないという。
想像できるだろうか?
7人に1人、10億人だ。
だが、考えてみてほしい。
もしあなたが高校卒業後、1冊の本も手に取らない58%の人たちのうちの1人だとしたら、そのあなたと、たとえ本を開いたとしても読むことができない世界の10億人の人たちとの間にはどんな違いがあるのだろう?
少しも違いはない。
しかも、ただ読めばいいというものではない。
何を読むのかが肝心だ。
本を読むことができる7人のうちの6人は、読書をするといっても娯楽や暇つぶしに毛が生えた程度でしかない。
だが心配しないでほしい。
僕は娯楽がくだらないものだと言っているわけではない(楽しむことが嫌いな人がどこにいるだろう)。
僕が言いたいのは、ミステリー小説や、芸能界の暴露本や、ティーンエイジャー向けのヴァンパイア小説をいくら読んだところで、スライト・エッジ曲線の上半分の部分への華麗なる飛躍を果たすことはできないということだ。
「厄介なのはものを知らなすぎることではない。実際は大した知識もないのに、物知りぶっていることが問題なのだ」とマーク・トウェインは書いている。
メディアに踊らされている現代世界における識字能力の現状を評して、トウェインならこう表現したかもしれない。
「厄介なのは本を読まなすぎることではない。自分の役に立たない事ばかり頭に詰め込んでいることが問題なのだ」と。
だが、もしあなたの夏の読書リストにジョン・マクスウェル、ジャック・キャンフィールド、ジグ・ジグラー、ジム・ローンといった人たちの著書を加えたならどうなるだろう?
あるいは『幸福優位7つの法則』(徳間書店)『7つの習慣』『思考は現実化する』を始め、世間に何百冊、何千冊と出回っている、あなたのためになり、あなたに力を与えてくれる感動的な本のどれかを加えたらどうなるだろう?
そうなれば、話は全く違ってくる。