『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P361

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『行動を変える』
習慣その5一信念に裏打ちきれた燃えるような願望を育む
何かを欲しいと思うだけではそれを手に入れようとしていることにはならないということは、第11章でも述べた。それはその通りなのだが、だからと言って、燃えるような願望を持つ必要がないということにはならない。
願望を持つことには強い力があると人は考える。
なぜなら、人は願望を痛切に感じることがよくあるからだ。
しかし、願望それ自体は往々にして気まぐれで意志の弱いものだ。
何かが欲しいと思っても、やがてその気持ちは消えていく。
きらきら光るものを子供のように欲しがっていても、ひとたびそれを手に入れてしまえばまた別のものに注意が向くようになり、ついさっきまではあんなに欲しがっていたものに見向きもしなくなる。
だが、欲望がその人の中に深く根を下ろし、燃え始めることが時にはある。
そういう場合には、欲望が何年も燃え続けることもある。
こういう種類の欲望を抱くと、人は早起きしたり夜遅くまで起きていたりすることを厭わなくなる。
困難に襲われたときに人を突き動かし、前へと進む原動力になるのはこういう種類の欲望だ。
このタイプの欲望には山をも動かし、川の流れをも変える力がある。
燃えるような欲望は強力な力であり、それは自分の見ているもの次第で2つの異なる方向に作用する。
大部分の人は大きなものを望んでも、それを手に入れつつある自分の姿を見ることができない。
大きなことを成し遂げるごく少数の人々というのは、それを達成したいと熱望しただけではなくそれを達成しつつある自分の姿を明確に見ているのだ。
欲望の力を利用する鍵はここにある。
欲望というものは自分たちを正しい方向に導く御者を必要としている暴れ馬の一団のようなもので、その御者とは自分のビジョンなのである。