『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第18章 これから行く場所 P428

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『ジェットコースターの呪いを回避する』
成功に手が届きそうになったかと思えば、危うく失敗しそうになるという激しい浮き沈みを繰り返し、いつまで経っても平均的レベルの辺りをうろうろさまよい続けているのは、他にどんな要因があろうがなかろうが、結局はある1つの単純なポイントを押さえていないからなのである。
そのポイントこそ、僕が発見したポイントだ。
自分の成功と失敗を分析するうちに、僕を失敗から救った行動(すなわち失敗ラインから生き残りラインまで僕を引き上げてくれた行動)と、僕を生き残りラインから成功ラインまで引き上げてくれるであろう行動は、まったく同じものだということが徐々に分かってきたのである。
ただし、ずっと続ければの話だけれども。
これがポイントであり、僕がやっていなかったのはまさにそれだった。
生き残りラインの少し上まで到達し成功の域に差し掛かると、僕は気がつかないうちに、そこまで導いてくれた行動を止めていたのだ。
すると当然、再び沈みだし、生き残りラインを越えて失敗ラインに向かって落ちていくことになる。
しかも僕はいつもそれを繰り返していた。
毎回だ。
それが浮き沈みから抜け出せない唯一の理由である。
ただそれだけのことなのだ。
人は失敗から抜け出して生き残りラインを超えるやいなや、自分をそこまで引き上げてくれた行動を止めてしまうものなのである。
それが何を意味するか、お分かりだろうか?
大成功を収めるのに必要なあらゆる事のやり方を、あなたはすでに知っているということだ。
あなたはそのやり方で今まで生き残ってきた。
そして生き残ることができるのなら、成功することだってできるのだ。
成功するためには、何かすごい事、とてもできそうにない事をやらなければならないわけじゃない。
とんでもなく難しい技能を身につけたり、今までにない新しい発想の妙案を思いつかなきゃならないわけじゃない。
ただ、自分をそこまで引き上げてくれた事をやり続ける。
それだけでいいのである。
それこそ、99.9パーセントの人がやっていない事だ。
その99.9パーセントの人がやらない事というのがどんな事なのか、どうしてやらないのか、そしてそれをすれば非常に幸せな成功した人生を送ることができるということを書いたのが本書である。
僕はジェットコースターのような激しい浮き沈みの波の中に、深遠な成功の秘訣が隠されていることを理解し始めた。
最初に失敗から生き残りへと自分を引き上げてくれた事(つまりやり方をすでに知っていてそれまでもやっていた事)をやり続けるならば、いつかは成功に辿り着くものなのだ。
では、それは正確にはどのような事なのだろう?
人を上昇曲線に乗せる行動、そして人を下降曲組に乗せる行動とは、どんな行動なのだろう?
一言で答えるなら、それは「ちょっとした」という言葉で表現できる。
失敗から成功へと人を引き上げてくれる行動というのは、ちょっとした事なのだ。
実際、あまりに些釧な事なので見過ごしてしまいがちなほどだ。こういう行動というのは、極めて見過ごしゃすいものである。
なぜなら、見た目には重要な事には見えないから。
大きな努力を要するような大掛かりな事ではないし、大胆な事でも劇的な事でもない。
ほとんどの場合、それはあなたが毎日やっていても、他の人は誰も気づきもしないような小さな事だ。
とても簡単に実行できて、成功する人は実際にやっている事だが、成功しない人はただ眺めているだけで行動に移さい。
そんな事なのである。