『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第6章 飛躍的進歩という言葉にだまされてはいけない P142

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『小さな一歩』 
 
僕たちの文化的神話、つまり僕たちの社会が1つの集団として信じている哲学は、自分たちはそんなことをしていないと思っているときでも、飛躍的進歩的なブレークスルーを崇めている。
 
「1人の人間にとっては小さな1歩」アポロ11号で月に着陸し、人類で初めて月面を歩いた男となったニール・アームストロングはそう言った。
 
だが、ちょっと待ってほしい。
 
あれは小さな1歩などではなかった。
 
なにしろ彼が歩いていたのは月面だったのだから。
 
そして僕らはみんな、ウォルター・クロンカイトのナレーションでその様子が伝えられるのをテレビで見ていた(これで僕の年がばれてしまった)。
 
それは小さな1歩などではなかった。
 
それは人類にとって非常に大きな1歩、紛れもないブレークスルーだった。
 
小さな1歩だったのは、あなたも僕も耳にしたことがなく、おそらくこれからも決して耳にすることがないであろう誰かが、宇宙空間を飛行するという過酷な条件にロケットが耐えられるようにするにはどうすればいいかという構想を練り始めたときだ。
 
それに先立つ長い年月の問に積み上げられた何千、何十万、何百万もの「小さな1歩」があって、そのすべてがあの1969年のニール・アームストロングの偉大な飛躍となって実を結び、世界中にテレピ中継されたのである(そして今でも僕たちの文化では、史上最も深く記憶に刻み込まれたニュースとして繰り返し再生されているのだ)。
 
だが、僕らはそうした本当の小さな1歩を褒めたたえはしない。
 
そこにどんな1歩の積み重ねがあったのか、その1歩を積み重ねたのが誰だったのかすら知らないのである。
 
偉大な1歩、超人的な飛躍、英雄的な努力。
 
それが僕たちの文化の神話になっている。
 
「弾よりも速く...ができる」だって? 
 
その...に入る言葉は何だろう?
 
「取るに足らない小さな1歩を、時間をかけて少しずつ堅実に積み重ねる」だろうか?
 
いや、「1回の跳躍で高いビルを飛び越えることができる」だ。
 
小さな1歩を積み重ねるスーパーマンがいったいどこにいるだろう?
 
ところがいるのである。
 
それは勝利するスーパーマンだ。
 
エジソンと彼の発明した電球のように。
 
あなたは「一瞬のひらめき」で突然何かを理解したことがあるだろうか?
 
「一夜にして成功者」となった人を誰か知っているだろうか?
 
偉業を成し遂げる鍵となる偉大なる秘密を教えよう。
 
それは「突然のひらめき」も「一夜にしての成功」も、長期間にわたってわずかな違いを忍耐強く積み上げたことによりもたらされたブレークスル―的結末だということだ。
 
ブフレークスルーのように見えるものを目にするとき、それはいつでも小さなことを時間をかけて長く一貫して続けた最後の結果なのである。
 
すぐに、あるいは瞬間的に得られる成功などない。
 
突然、あるいは急激に起こる失敗もない。
 
それはどちらもスライト・エッジの産物なのだ。
 
 
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