第8章 波及効果 P191

　
『スライト・エッジ世代に向けて』
　
私が次の世代の人たち（10代から20代後半の人たち）と一緒にスライト・エッジの話をするのが大好きなのは、彼らには時間という資源がたっぷりと与えられているからです。
　
「あなたたちの人生はこれからだ」という言葉は月並みかもしれませんが、若者たちにとってそれはまさに真実です。
　
彼らにはまだこれからたっぷりと時聞があるのだから、人生の中でスライト・エッジを実践し、他の人たちに波及効果をもたらすことを通して世界を変える機会があるのです。
　
私が高校を卒業して10年目の同窓会が間近に迫った今、高校で知り合った人たちの一部がどんな状況に陥っているかを目にすると心が痛みます。
　
彼らはすべてが順訓で、すべてが準備されていた若者たちだったのです。　
　
頭が良く、人気者で、外向的で、愛情深い家族がいて、素晴らしい機会に恵まれていました。
　
それなのにどういうわけか、自分自身の日々の選択が持つ真の意味を理解することがことができませんでした。
　
彼らは自分の人生の中でスライト・エッジが作用するのを見たことがなかったのです。
　
そして、それが自分の人生にマイナスに働いていることにまったく気がつかなか ったのです。
　
小さな判断ミスが長い間日々繰り返されたために、自分が望んだところから遠く離れた場所に着地してしまったというわけです。
　
そのことは、自分がなんと幸運なのかを改めて私に気づかせてくれました。
　
スライト・エッジの考え方に固まれて育った私にとって、自分の人生をたくさんのポジティブな方向に推し進めてくれるような選択を日々行うことは、それほど難しことではありませんでした。
　
そして、他の若者たちにもスライト・エッジ的選択ができるようになってもらえるよう支援したいと強く願うようになりました。
　
次の世代の人たちがスライト ・エッジの哲学を理解し、自分の人生においても、周囲の人々の人生においても、スライト・エッジを推進してくれることを私は心の底から願っています。
　
『スライト・エッ ジ』第2版を世に出す2、3年前、父やサクセス・ファウンデーションと協力して、10代の読者向けに『SUCCESS for Teens:Real Talk about Living the Slight Edge（仮邦題：10代の若者が語るスライト・エッジ）』を作成しました。
　
内容は基本的には『スライト・エッジ』と同じですが、特に読みやすさに配慮し、興味をそそるようなエクササイズや行動手順、実際の10代の若者たちの体験談を随所にちりばめたものになっています。
　
その目的は、10代の若者たちに手を差し伸べ、彼らが自分の目標を明確にし、成功に必要なちょっとしたスライト・エッジ的努力を実践する方法を学び、自分の運命の責任を引き受け、自分の望む未来を形成するのを手助けすることにあります。
　
サクセス・ファウンデーションの尽力で、この本は文字どおり何百万人もの10代の若者の手に届けられました
　
　
#SlightEdge　#幸せの秘訣　#ありきたりな事をきちんとやる　#コミュニティー