第9章 始まりは1セントから P205
「すべてはどこかから始まる」
ここまで読み進めてきたあなたには、本書の核となる考え方はすでにお分かりのはずだ。
大きなことを成し遂げるのに超人的な跳躍は必要ない。
あなたの願っているのがどんな成功だろうが、どんな偉業だろうが、どんな夢だろうが、あなたはそれを達成することができるし、それを達成するためにとてもあり得ないような途方もないことをする必要はない。
これが本書の核となる考えだ。
けれども、あなたは何かをしなければならない。
つまり、1セントから始めなければならないのだ。
成功はどこからともなくやって来るものではない。
何もないところから呪文で呼び出せるものでも、良いことを念じながらアラジンの魔法のランプを擦るだけで魔神が現れてもたらしてくれるものでもない。
成功は、小さな始まりから生まれる。
それは往々にして、ほとんどの人が見逃してしまうほど小さなものだ。
だが、始まりには何かが存在しなければならない。
世界最大の企業のいくつかは、1セントに毛が生えたくらいの資金から始まった。
2003年 、ハーバード大学2年生のマークという名前の青年が学生寮の自室で、あるウエブサイトを立ち上げた。
それは一度に2人の学生の顔写真を比べて、どちらがルックスが良いかを他の学生たちに投票 させるというサイトだった。
彼はこの小さなプロジェクトを「フェイスマッシュ」と名づけたが、 このサイトのおかげでハーバード大学をあやうく退学させられそうになった。
それから10年が経っ た今、そのサイトは10億人を超えるユーザーを獲得し、グローバル通信の性格を変え、マーク・ザ
ッカーバーグは世界で最も裕福で影響力のある人物の1人となっている。
ザッカーバーグが最初に思いついたとき、フェイスマッシュは真剣なビジネスというより、むしろ大学2年生のちょっとした悪ふざけだったかもしれない。
だが重要なのは、
彼がそれを思いついたということだ。10億ドルの大事業であるフェイスブックは、無から生まれたのではない。
1セ ントから始まったのだ。
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