第9章 始まりは1セントから P213
「1セントの貯金」
毎日1セントずつ足していくという話をここまでしてきた。
しかし本当は、毎日1セントずつ足していくとき、その1セントはただ足されているだけではない。
なぜなら実際には複利がついてくるからだ。
預金口座でそうなっているのと全く同じように、人間関係、スキル、健康、そして自分が努力するあらゆることで、それは起こっている。
人間の成長というものも、積み重なって増殖するのだ。
それはホテイアオイに限った性質ではなく、人生の性質でもあるのだ。
次のことわざは、1000回も聞いたことがあるだろう。
1セントの節約は1セントのもうけ
これは人がその意味をじっくり考えることもなく口にしている言葉の1つ だ。
なぜならこれは完全に間違っているからだ。
もしもそれが正しければ、1セントは1セントでしかない。
全然たいしたことはない。
ところが1セントの節約は1セントのもうけでは済まないのだ。
もうけた1セントは、もうけた1セントだ。
では、節約した1セントは一体いかほどのものなのか?
それは1000ドルなのである。
ただし、十分な期間、十分な利率で貯金すればの話だが。
けれども始まりは1セントなのだ。
それがこの話の皮肉なところであり、やらないという安易な
道を選ぶすべての人々についての悲しい真実だ。
アメリカ人の個人負債が総額数十億ドルにも達し、しかも貯蓄は全くといっていいほどないという問題は、「選ばなかった道」が原因なのだ。
このケースでは、貯蓄にまわされなかった1セントということになる。
つまり、選ぶのはとても簡単だが、選ばずに済ますこともとても簡単な道である。
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