『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第12章 自分に投資しよう P298

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「本当の大黒柱は誰だろう?」
 
大部分の人が把握していない運命の鍵がここにある。
 
僕たちは意思や意識的決断や意識的思考といった意識的な機能を自分自身であると思っている。
 
そして潜在意識というのは水面下で進行している何か漠然としたものであり、おそらくはそれほど重要ではないものだろうと考えている。
 
だが、実質的にあらゆるものを担っているのは潜在意識のほうなのだ。
 
ちょっと試してみてほしい。
 
「万事オーケー!」のサインのように親指を立てた状態で拳を握り、そのまま腕を伸ばす。
 
その状態で、親指の爪を見つめよう。
 
目が中心視野ではっきりと焦点を合わせられるのは、その距離にある親指の爪ほどの面積で、それ以外のものは全て周辺視野にある。
 
意識と潜在意識もこれと似たようなもので、意識は非常によく集中できるが、1度に焦点を合わせられるのは人生の極めて小さな部分だけだ。
 
それに対して、潜在意識はあらゆるものを把握している。
 
いつものルートを運転しているときや歩いているとき、学校で起こった出来事について考えたり、以前見た映画のことを思い返したりしながらぼんやりしているうちに、いつの間にか目的地に着いていたという経験はないだろうか?
 
そういう場合、到着するまでの過程を全く覚えていないというようなことはないだろうか?
 
それが潜在意識による自動操縦の1つの例だ。
 
あなたの意識はルートをしっかり暗記していたので、それを潜在意識に委ねたのである。
 
靴ひもを結んだり、足を動かして歩いたり、自分の名前が呼ばれると「はい?」と返事をするのと同じことだ。
 
自分は何も考えていなくても、身体じゅうの数えきれないくらいの箇所で代謝機能が働いているのもそうだ。
 
驚くべきことに、自分がしているあらゆることの99.9%は自動操縦で行われているのである。
 
驚くべきことに、人間はみな自分の人生の99.9%を自動操縦で行っているのである。
 
言いかえれば、散歩に出掛けて何も考えなくても家に戻ってこられるのと同じように、ほとんどの人たちは30歳、50歳あるいは70歳になるまでそんなふうに人生を生きている。
 
そして或る日突然「一体どうやっ てここまでたどり着いたんだろう?!」とはっと我に返るのだ。
 
自動操縦によってそこまで生きていたのである。
 
自分が最終的にどうなるかを決めるものは何だろう?
 
それはすべて、自分があらかじめどんなルートを潜在意識にプログラムしておいたかにかかっている。
 
そしてそのプログラミングは、自分でするのではなく他人(学校、両親、教師、友達、テレビなど)に委 ねることもできる。
 
もちろん自分でするという選択もできる。
 
それはあなた次第なのである。
 
では、あなたは人生のルートをどのようにプログラムするのだろう?
 
人生の道を切り開いていく上で、潜在意識があなたのために行う選択や決定をどのように決めればいいのだろう?
 
靴ひもを結べるようになったのと同じやり方をすればいいのである。
 
最初は意識を働かせて意図して結ぶ。
 
その後スライト・エッジ流に何度も何度も繰り返していくと、最終的に潜在意識に委ねられるようになる。
 
するとあの魔法の音が効果を発揮し始めるのだ。
 
自動操縦が始まる。
 
カチッ 、カチッ、ウィーン...
 
 
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