第13章 メンターから学ぼう P319
「避けるべき人たち」
何年も前、太陽工ネルギーの会社を経営していた頃、僕にはキャロル・コークというメンターがいた。
彼女は太陽エネルギー業界を知り尽くしていただけでなく、人生において大事なことも幾つか知っていて、どんより屋に関する賢明な助言をしてくれた。
「あのね」とキャロルは言った。
「 私はこういうふうに考えているわ。ああいう人たちは毎分1人生まれてきて、残念ながらそのほとんどが生き残るの。大切なのは、あなたに彼らを変えることはできないけれど、あなたが彼らと別の方向に走ることはできるってことよ」
そういう考え方はちょっと思いやりに欠けるんじゃないかと思うかもしれないが、僕に言わせれば、あなたがむざむざマイナス思考の渦に飲み込まれることには思いやりのかけらもない。
自分の周りの世界の役に立つために僕にできる最善のことは、最大の貢献ができるような状態に自分自身を保ち続けることだ。
皮肉な考え方や自己憐憫的な不平不満があふれでいる環境に足を引っ張られているようでは、それができなくなってしまう。
こちらまでつられてしまうような前向きな姿勢を持つ人たち、エネルギーや元気をもたらし、部屋を明るくするような人たちと共に時間を過ごしたいと僕は思う。
今、週に2日一緒に過ごしている相手がいて、あなたはそれを週2時間に減らしたほうがいいと思っているかもしれない。
反対に今は週に2分しか一緒に過ごしていない相手がいて、あなたはそれをもっとずっと多くの時間(2時間とか2日とか)にする必要があることに気づくかもしれない。
また、自分が本当にやるべきことはある人との関係を断つことだという場合もあるだろう。
それもまた、交際の法則の一部なのである。
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