第14章 スライト・エッジ同盟を活用しよう P336
「「内省」の力を利用する」
誰だって忙しい。
誰だって行動している。
だが、それらの行動は正しいものだろうか?
生産的な行動だろうか?
前に向かって1歩を踏み出しただろうか?
ほとんどの人は、こうしたことを考えることに時間を割こうとはしない。
ちゃんとした食事をしただろうか、それともお粗末なものを食べてしまっただろうか?
今日は誰と行動を共にしただろうか?
その人たちは自分に力を与えてくれただろうか?
どんなふうに?
どんな方法で?
良い情報が聞けただろうか、それともただ音楽に聴きほれていただけだろうか?
前向きな会話を交わしただろうか、それともゴシップや不平不満を口にしただろうか?
今日は成功に役立つどんなものを読んだだろうか?
成功しない人がやろうとしないことを何か1つしただろうか?
今日は誰の夢を築いただろうか?
自分の夢だろうか、それとも誰か他の人の夢だろうか?
前章で紹介したアルコホーリック・アノニマ ス(AA) の12段階のプログラムでは、このような問いかけを「怖がらずに自分の姿をじっくり眺めるための調査」と呼んでいる。
ちょっとした調査をして、怖がらずに自分の姿を知ることを心からお勧めする。
進歩を続けよう。
進歩していないならば、正面からそれを受け止めよう。
効果的なエクササイズがある。
やろうと思っていることを書き留める(おそらくあなたは大人になって以来ずっとそれを続けてきたのだろうが、それでも少しもうまくはなってはいないことだろう)代わりに、その日に実際にしたことを1日の終わりに書き留めるというものだ。
今日は自分を成功に導くどんな行動を起こしたか。
良書を10ページ読んだか。
体に良い食事をし、適度な運動をしたか。
前向きになれる人付き合いをしたか。
仕事で成功するために必要なことをしたか。
誰かに感謝の気持ちを伝えたか。
1週間の終わりにはリストを見直して、棚卸しをしよう。
そうすることによって、自分の日々の生活に関する真実について多くのことが分かるだけではない。
こうして1日を振り返って記録するというささやかな行為が、自分の行動をすでに変え始めている可能性が大いにあるのだ。
初めて僕がこのエクササイズに取り組んだときに自分にどんなことが起きたかを話そう。
僕が変わったのは、やり始めて2、3日後のことだった。
その日の朝10時までには、1日のお決まりの日程を変えてスライト・エッジに適ったもっと前向きな行動に従事しようと決めていた。
それはただ、何も書くべきことがない自分の顔をその夜も鏡で見ることになるのはご免だと思ったからだった。
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