『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P364

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「行動を変える」習慣その6:進んで代償を支払う
 
若き日にあのゴルフコースで胸くその悪い1日を経験して、自分が何かしなければ残りの人生を敗北者として生きることになるということが僕には分かった。
 
また、成功者になるという選択をするなら、代償を支払わなければならないということにも気づいた。
 
手に入れる価値のあるものには、代償を支払う価値もあるのだ、と。
 
「進んで代償を支払おう」と言うと、人は尻込みする。
 
そんな人たちが何を考えているのか僕には分かっている。 
 
「ああ、その話か。分かってるよ。成功者になるためには、痛みを伴う大きな犠牲を払わなくちゃいけないって言うんだろう?テレビを捨て、楽しいこととはお別れし、好きな食
べ物も控えなきゃいけないんだよね?」
 
実を言えば、そこまで劇的に変わらなくてもいいのだ。
 
あなたは大きな夢を抱いているのかもしれないが(壮大な夢であってほしいと僕は思っている)、そこに到達するための1歩1歩の歩みは常に小さいものなのだ。
 
わずかな1歩。
 
これなら簡単にできるだろう。
 
あなたが支払う代償も同じやり方でうまくいく。
 
100万ドルの夢に100万ドルの小切手を振り出す必要はない。 
 
1日1セントずつ支払ってもかまわないのだ。
 
ただし、その1セントがどういうものかであるかは理解しておく必要があるし、是非とも進んで支払わなければならない。
 
夢や目標がどんなものであれ、支払うべき代償がある。
 
それは、何かを諦めなければならないということだ。
 
それは健康のために大好きなジヤンクフードを諦めるというくらいの簡単なことかもしれないし、人間関係を維持するために言いたいことを言わずにいるとか、会話の主導権を握らないようにするといった些細なことかもしれない。
 
また、仕事に行く前に感謝の言葉を3つ書き留めたり、腹筋運動をしたり、出先で簡単につまめるカラフルで味は良いが体には悪い食べ物を買う代わりにちゃんとした朝食を作る時間を確保するために、毎朝むさぼっている惰眠を諦めることかもしれない。
 
あるいは何かを買ったり手に入れたりする満足感を先延ばしにしたり、長期的な目標達成のために何らかの楽しみを手放すことかもしれない。
 
すでに話したとおり、僕の運動能力はごく人並みだけれども、自分が行う運動については常にまじめに取り組んできた。
 
あるとき僕はソフトボールチームのメンバーになった。
 
長く厳しい練習を積み重ねて、僕たちはかなり上手くなった。
 
あちこちへ遠征し、トーナメントを勝ち進むまでになった。 
 
包み隠さず言えば、自分がその一端を担っていることに僕はわくわくしていた。
 
だがそれは、僕が大きな岐路に立たされるまでの話だった。 
 
仕事で大きな失敗をして何もかも失ったことがきっかけで、僕は自分のキャリアをもう1度軌道に戻さなければならないと悟った。
 
ばらばらになった人生のかけらを拾い集めてまとめ直し、前進するときが来たのだった。
 
そのためには何かを変えなければならないことも分かっていた。
 
つまり、代償を支払わなければならなかったのだ。
 
難しい選択だったが、ソフトボールチームを離れることにした。
 
友達は僕の決断を信じられないと言った。
 
僕は言った。
 
「みんな聞いてくれ。チームから離れても僕たちは友達だし、僕はみんなのことが大好きだ。だけど別の外野手を探してくれ」。
 
僕はソフトボールに費やしていた時間を、別のことに注がなければならなくなった。
 
ただし生活全般を完全に変える必要はなく、週に10時間をどこかから捻出するだけでよかった。
 
その時間を家族との時間や仕事の時間から捻出することもできただろうが、どこから捻出するにしても、その時間はもとは何か他のことに充てていた時間だったはずだ。
 
それが代償だ。
 
ボウリングで100以上のスコアを出せる億万長者は多くないことを思い出してほしい。
 
それはなぜかと言うと、彼らは財を成すために
ボウリング・リーグから離れたからだ。
 
「それは支払う代償として大きすぎるか」という問題に答えられるのは、自分だけだ。
 
支払う代償がどのようなものであれ、何かをすることに支払う代償よりもしないことに支払う代償のほうが大きいということを覚えておいてほしい。
 
やろうと決めたことをしないで済ませることは、きちんとそれをすることよりもはるかに高くつく。
 
実際、成功するためにあなたがどんな代償を支払うにしても、失敗という代償のほうが残酷なものだ。
 
成功の軌道に乗るためには5年間かけて1万時間の努力を積み重ねることが必要になるだろうが、失敗すれば一生を榛に振ることになるのである。
 
 
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