第5章 急がば回れ P110
「インスタントな人生なんてない」
第3章で出てきた裕福な男が自分の息子たちに与えたのと同じ選択肢をあなたも与えられたとしよう。
あなたは100万ドルと1セントのどちらを選ぶだろう?
たいていの人は2番目の息子と同じように、今すぐに手に入るお金を選ぶだろう。
あなたは違うだろうか?
何しろ100万ドルだ。
しかも現金で今すぐ手に入るのである。
もちろんそれは間違った選択で、世界中の何百万人もの人々が毎日毎時毎分引っかかっているように、あなたもその短い魅惑的な言葉にまんまと引っかかってしまったことになる。
「今すぐ」という言葉に。
かつて僕は、1人の男性が電子レンジの前に立ち、もう我慢できないというふうに「早く…早 く…」とつぶやきながら、ランチが温められているのをその小さな窓からのぞき込んでいるのを自にしたことがある。
僕はとても驚いた。
たった60秒が待てないのかと。
僕たちは今、あらゆるものをこの瞬間に手に入れたがるプッシュボタン式の、すぐにアクセス可能なファストフード的世界に暮らしていているとよく言われる。
それは僕らが祖父母の世代よりせっかちになっているからではない。
祖父母の世代とは全く追う考え方、すなわち違う哲学を文化として採用したからだ。
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