第10章 人生の2つの道 P226
「あらゆるものは曲線を描く」
その昔、地球は動かないもので、宇宙の中心であると世界中の誰もが信じて疑わなかった時代があった。
だが、当時のそうした常識を断固として受け入れようとしなかった人たちが、わずかながら存在した。
コペルニクスやガレリオ、その他一握りの人々だ。
彼らが命を危険にさらしてまでも「選ばれざる道」を選んだおかげで、「地球は太陽の周りをまわっている」という21世紀の我々にとっては明白なことが、その他大勢の人たちにも理解できるようになったのである。
そしてこの過去数百年の問に、宇宙でさえ曲線を描いているということを人類は発見した。
このことを理解するのは、まだほとんどの人には少々厄介ではあるのだが。
実を言うと、あらゆるものは曲線を描いている。
真の直線というものは存在しない。
すべては常に変化し続けている。
そこにはあなたの人生も含まれる。
あなたは「人生行路」という名の旅をしていて、その道は直線ではなく曲線を描いている。
あなたが歩くその道は、常に、日々あらゆる瞬間に、上下どちらかに向かって曲線を描いて いるのである。
今日という1日は昨日とほとんど同じ1日のようにあなたには見えるかもしれない。
だが、そうではない。
今日という日は昨日とは違う。
毎日が異なる1日だ。
看板に偽りあり、という表現があるが、見掛けというものはほとんど常に当てにはならない。
ものごとが揺るぎなく安定しているよ うに思えるときもあるかもしれないが、それは幻想だ。
人生において、同じ場所に留まり続けるも のなど存在しない。
直線など存在しないのだ。
あらゆるものがカーブを描いている。
あなたという人間も上昇するか、さもなければ下降するか、そのどちらかしかないのである。
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