第9章 始まりは1セントから P214
「1セントの節約は1セントのもうけ 」
これは人がその意味をじっくり考えることもなく口にしている言葉の1つ だ。
なぜならこれは完全に間違っているからだ。
もしもそれが正しければ、1セントは1セントでしかない。
全然たいし たことはない 。
ところが1セントの節約は1セントのもうけでは済まないのだ。
もうけた1セントは、もうけた1セントだ。
では、節約した1セントは一体いかほどのものなのか?
それは100 0ドルなのである。
ただし、十分な期間、十分な利率で貯金すればの話だが。
けれども始まりは1セントなのだ。
それがこの話の皮肉なところであり、やらないという安易な道を選ぶすべての人々についての悲しい真実だ。
アメリカ人の個人負債が総額数十億ドルにも達 し、しかも貯蓄は全くといっていいほどないという問題は、「選ばなかった道」が原因なのだ。
このケースでは、貯蓄にまわされなかった1セントということになる。
つまり、選ぶのはとても簡単だが、選ばずに済ますこともとても簡単な道である。
道を歩いていて 、 1セントが落ちているのを見つけたとする。
全く取るに足らず、極めて小さく、あまりにばかばかしくて、わざわざかがんで拾うことなんてないじゃないかと考える。
だって、たった1セントを預金口座に預けるためにわざわざ銀行まで歩いていくなんて想像できるだろうか?
自分の貯金通帳や貸金庫や貯金箱をのぞいて、残高が0.1ドルしかないなんて想像できるだろうか?
そんなのは残高ゼロと同じことじゃないだろうか?
つまり、今話しているのは1セントのことだが、1セントで一体何ができるというのだろう?
スライト・エッジを理解していれば、ほとんど何でもできる。
日々、あらゆる瞬間、あなたは自分が偉大な人生を送る偉大な人間になるかどうかを決めることになる選択をすることになる。
偉大さというのは、あらかじめ決められたものでも、前もって運命づけられたものでも、自分ではコントロールできない力によって運命に刻み込まれているものでもない。
偉大さは常に、決断の瞬間に存在する。
だが、始まりは1セントなのである。
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