第10章 人生の2つの道 P236
「自分が自分に許可したことに文句は言わない」
失敗曲線上にいる人々はスライト・エッジに気づいていない。
自己啓発書の著者でありコーチでもあるワーナー・エアハードが、責任について次のように定義している。
僕が今話していることと大きな関連があるので、ここではその全文を紹介したいと思う。
責任とは、ものごとの原因は自分にあると明言することである。それが人が生きるうえでのコンテキストになる。
責任とは負担や過ちでもなければ、称賛や非難、名声、恥、罪悪感でもない。これらすべてには、善悪、正しいか誤りか、より良いかより悪いかという判断や評価が含まれている。それらは責任とは別物である。
責任とは、その時点でその自覚があろうとなかろうと、自分の存在や行動、所有するものの根源は自分自身だという視点に立って状況に対処しようという気持ちから始まるものなのだ。
ものごとの「原因」は自分自身にあると宣言するのが「正しいこと」だとか「真実」だとか、そういうことではない。だが、そう宣言することが自分に力を与えてくれる。
原因は自分にあると表明することによって、「出来事」は「自分に起こっている出来事」から「ただの起こっている出来事」に変わり、最終的には「自分がものごとの原因であることの結果、起こっている出来事」になるのである。
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