THE SLIGHT EDGE

　
第１部　スライト・エッジの作用
　
第４章　ありきたりな事をきちんとやる
　
成功と失敗の間には、劇的な違いはない。

実際、成功と失敗の差は非常に微妙でありきたりなものなので、ほとんどの人は気づきもしない。

自分は哲学など持っていないとほとんどの人は思って
いるかもしれないが、本当は持っている。

それは自分が今やっている事は大して重要な事ではない
という哲学だ。

人はいかにしてこのような人生哲学を持つようになるのか。

それは理解しがたい事ではない。

十分に理解できることだし、咎めようとは思わない。

ただ、その哲学は間違っている。

自分が今やっている事は、本当は重要な事なのである。

あなたが今日何をするか。

それが重要なのだ。

あなたが日々何をするか。

それが重要なのだ。

自らの小さな選択の重要性を理解し、それゆえにやっている時点ではしてもしなくてもまったく変わらないように思えても、敢えてそれをするという選択をし、やがて積もり積もってその成果が目に見えるようになるまで繰り返しそれをする人、それが成功者というものである。

誰の目にも見えず、誰にも褒められず、誰からも気づかれることすらないような、捉えにくくてありきたりなちょっとした事。

それがあなたの人生を成功に導き、健康と幸福、充実感をもたらし、あなたの夢を叶えてくれる。

そういうちょっとした事というのは、やっている時点では、やってもやらなくても少しも変わらないように思えることがよくある。

しようと思えばばかばかしいほど簡単にできるけれど、しないで済ますのも同じくらい簡単な事。

初めのうちは何１つ、目に見えるような成果をもたらさないように思えるような事。

取るに足らないちっぽけな事のように思えるのに、実は重要な事。

一度だけなら何の影響も及ぼさないように思えるのに、積もり積もると最終的には大成功をもたらすような事。
　
　
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