THE SLIGHT EDGE
第1部 スライト・エッジの作用
第5章 急がは回れ
あなたは今日少しばかりウォーキングをし、心拍数を少々上げ、ウエイトトレーニングも多少こなし、食事にもそれなりに気をつけるとする。
そして次の日の朝、目が覚めると鏡をのぞき込む。
するとそこには、前日までと何も変わらない自分が映っている。
目に見える大きな成果が上がるまで、まだまだ先は長い。
今はまだ成果は全く目には見えない。
こういうちょっとしたことというのは、するのは簡単だが、しないで済ますのも同じように簡単なのだ。
別にやらなくてもいいだろうと、つい思ってしまう。
では、ちょっとしたことを来る日も来る日も続けるには何が必要なのだろう?
「それは意志の力に決まってるじゃないか。親父(お袋、学校の先生、職場の上司、兄貴、牧師の先生、そして僕自身)がいつも言ってたとおりだよ。意志力を強くすること。それに尽きる」
本当にそうだろうか?
僕はそうは思わない。
意志の力はあまりにも過大評価されている。
(僕の友人の1人がしばしば言っていたことだが、自分には意志力がないと愚痴をこぼすダイエット中の人たちというのは、それはしないでおこうという決意をする力が欠けていることのほうがむしろ多いのだ)。
意志力というのは、気まぐれでわざとらしい賞罰システムに支えられたある種の自分いじめではないのか
ほとんどの人は最終的にはそう思うようになる。
また、ほとんどの人は強制されると抵抗したくなる傾向を生まれつき持っている。
それは自分で自分に強制している場合でも同じだ。
意志の力が通用するのは、その傾向が表面化するまでの問だけなのだ。
従って、残念ながら意志の力は役に立たない。
まっすぐに向上しつづけたいのなら(スライト・エッジの効果を、悪化し、崩壊し、枯渇する方向にマイナスに積み重ねるのではなく、進歩し、成長し、改善する方向へとプラスに積み重ねようと思うなら)あるものが必要になる。
それはあなたに力を貸してくれる味方の存在だ。
常に前向きに変化しつづけるように自分の人生を方向づけたいなら、変化を起こす宇宙最強の力を利用する必要がある。
幸いにもその力はいつもあなたと共にあり、あなたが求めさえすればいつ でも手を差し伸べてくれる。
その力とは時間である。
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