THE SLIGHT EDGE
THE SLIGHT EDGE
2部 スライト・エッジを生きる
第10章 人生の2つの道
大部分の人は過去に片足を突っ込んだまま、「状況さえ違っていたら、自分だって成功していたのに」と言っているように見える。
そしてもう片方の足は未来に突っこんで「ああなれば、そしてこうなれば、自分は成功して幸せになれるだろう」などと言うのである。
現在のことは完全に無視しているのだが、今このとき以外のどこに自分の生きる場所があるというのだろう。
僕の友人の1人が言うには、人は自分の配偶者について2つのリストを作って、いつもそれを頭に入れて持ち歩いているのだそうだ。
長い方のリストには配偶者の短所が細かく書かれており、短いリストには配偶者の長所がかいつまんで書いてあるという。
人が日々チェックするのは長いリストのほうだ。
それでは短いリ ストはいつ見直すのか?
それは相手の葬式のときに弔辞で読むのである。
成功曲線上にいる人々は、葬式のときまで待ちはしない。
彼らは長い方のリストはびりびりに破いて風に飛ばし、短い方のリストを毎日読む。
彼らは配偶者の長所をうまく見つけ、短所は忘れてしまう。
彼らは決して恨みを抱かない。
そうすることが道徳にかなっていないからではなく(むろんその理屈に同意はするだろうが)、自分の人生が描く曲線の邪魔になるからだ。
恨みは自分を減速させる。
未来に向けて進ん でいくのに忙しい彼らには、バックミラーをのぞき込んでいる時間はないのである。
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