生き方上手
孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール
第五講:「勢篇」
32 短期集中が「勢い」を生む
激水の疾くして石を漂わすに至るは、勢いなり。鷙鳥の疾くして毀折に至るは、節なり。
ものは勢いだ。堰き止められた水が、やがて岩をも押し流す勢いを持つように、力を最大限に溜めて、ここぞの時に勢いよく力を発揮するのがよい。
弓矢で獲物を仕留める自分を想像してみてください。
弓を力の限りぎゅーっと絞って、その力が最高潮に達したときにエイッと矢を放ちますね?
そのときの精神状態はどうでしょうか。
非常に集中力が高いはずです。
このように、力をめいっぱい溜めて勢いをつけるためには集中力が必要なんです。
これを仕事に置き換えると、「だらだらと長時間やっても、勢いが出ませんよ。集中力をきかせて準備をし、ここぞというときに一気に行動しなさい」と読めます。
私なども日常は集中して中国古典を読むなどして、その溜めこんだ力を講演や講義のときに出すようにしています。
そうすると、話す内容が濃くなることはもちろん、勢いづいている分、話に迫力も出ます。
聞いてくださる人に言いたいことをガツンと伝えることができるのです。
物事に取り組むときに気が散るようでは、時間ばかりかかって、しかも大した成果は上がらないものなのです。
孫子はこのくだりを、激水と鷙鳥にたとえています。
激水とは、堰き止められた水が一気に流れ出すこと。
大きな岩をも押し流す力になるとしています。
また鷙鳥とは、鷲や鷹などの猛禽のこと。
彼らは上空を悠々と飛びながら獲物を探し、「いまだ!」という瞬間に一直線で獲物を目指して降下し、背骨を砕いて仕留めます。
瞬間的に出す力がすごいんですね。
これは、自然を観察する目が鋭い孫子ならではの表現です。
何ごとも勢いが大事であることは、前に述べた通り。
その勢いをつけるには、集中力がポイントであることを覚えておいてください。
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