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生き方上手


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孫子の兵法「最後に勝つ人」の絶対ルール

第五講:「勢篇」

34 危機感を「勢いのエネルギー」に変える
 
善く人を戦わしむるの勢い、円石を千仞の山に転ずるが如きは、勢いなり。

木や石は平坦なところでは動かないが、急な坂の上などに置けば勢いよくゴロゴロと転がり出す。同様に、組織や人も安定した状態より、危機的な状況にあるほうが勢いがつく。

行動力に欠ける、勢いのない人や組織は、なぜそうなるのでしょうか?

一つは、安定した環境に置かれて、ぬくぬくとしていることが原因です。

あえて行動を起こさなくても、困ったことにならない。

その安心感から、行動が鈍ってしまうのです。

”平和ボケ”している今の日本のような状況ですね。

平穏な状況が続く間はそれでもいいのですが、一度大事・難事が降りかかったときに「さぁ、行動しろ」というのはムリな相談でしょう。

行動力はある種、習慣の賜物でもありますから、常日ごろから磨いておかなければ用をなさないのです。

つまり、自分自身や組織の勢いを保つには、常に危機的な状況にあること、言い換えれば緊張感を持って事に当たる姿勢を持っていることが必要なのです。

緊張感とか危機感というのは、言ってみればそのとき置かれている状況がつくる心のありようです。

人も組織も、安定しているとどうしてもだらけてしまう。

でも、目の前に常に達成困難な問題や挑戦的な課題があれば、イヤでも緊張するし、危機感からなんとか現状を打開せねばと行動を起こすようになる。

だから、自分や組織をどういう状況にさらすかが、非常に重要なのです。

もしあなたが管理職ならば、自分だけではなく部下たちを危機的な状況に追い込み、やる気を出させることも考えなくてはなりません。

でないと、「現状維持でいいや。何もせずにいたほうが、ことは丸くおさまる」などと考える、なまぬるい”事なかれ主義”の部下ばかりになって、組織がどんどん弱体化していきます。

もう一つ、人や組織が勢いをなくす原因となるのは、考え方や態度が硬直している、つまり柔軟ではないことです。

孫子が四角い物体にたとえて、「方(四角)なれば則ち止まり」と言っているように、四角四面の考え方をする人や組織はなかなか動かない。

角をとって丸くしてやらないと、行動するための勢いがつかないのです。

そういった「硬直」はほとんどの場合、長年それでうまくいっていた方法に固執することから生じます。

ということは、根本から変わらざるをえない状況をつくりださないことには、どうにもなりません。

やはり「このままだと、自分はダメになる。組織は立ちいかなくなる」という危機感を持つ必要があります。

切羽詰まった状況に置かれて初めて、人も組織も重い腰を上げる、という感じでしょうか。

ただ、本当に切羽詰まってからでは遅いので、「このままでは危うい」ということを種のうちに見つけることがポイント。

常に緊張感を持って現状を見つめ、問題点を洗い出しては自分を行動に駆り立てる。あるいは組織のやる気を引き出す。そういうことが必要なのです。

孫子の表現を借りるなら、自分自身や組織の力は常に「勢いよく深い谷を転がっていく丸い石」のようでなければいけない。

重要なのは力を持っていることではなく。

その力を引き出して「勢い」にしていくことなのです。

この「勢いに求めて、人に責めず」という孫子の考えは、個人の能力・組織の集団としての能力を発揮するうえで、非常に役立つものです。

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