第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P359
『習慣その4:長期的に努力する』
その場に姿を見せることが最も重要だ。一貫してその場に姿を見せ続けることには、強力なパワーがある。
肯定的な物の見方をもって一貫してそこに姿を見せ続けることには、さらに強力なパワーがある。ただし、これを全部実行しても1週間でやめてしまうなら、それだけのことでしかない。
90日間で人生を変えて「より良い自分」を創造しようと謳っているダイエットプログラムやフィットネスプログラムを見たことがあるだろう。それでは結果が得られないなどというつもりはないけれど、90日間というのは問題がある。
その期間が過ぎても自分で続けられる自信をつけるには、90日という時間では短すぎるからだ。
こうしたプログラムに飛びつく人はそう多くないだろうが、本当のことを言うと、あなたに90日プログラムは必要ない。
あなたに必要なのは250日プログラムだ。(365日のうち115日は休むというプログラムだ。人間には休みも必要なのだ)。
例えば、人生により良いものにすることを目的とした前向きで力強い本を1日に10ページずつ読むとしよう。それを250日間一貫して続ければ、2500ページすなわち10冊の本を読むことになる。
力強い10冊の良書に書かれていることを吸収し、それを実践するとどうなるのかって?
それこそ「より良い自分」を創ることができるようになる。来年もその次の年も続ければ、ますますそうなっていく。
作物は十分な時間をかけて育ったあとでなければ収穫できないということを、農家の人たちは知っている。
今のような情報社会の大部分はマウスをクリックするだけで解決してしまうので、時間をかけることの大切さを従来にも増して忘れがちになる。しかし、だからと言ってその大切さに変わりはないのだ。
種を蒔き、育て、収穫する、育てると収穫するの間には非常に長い期間があるのが普通だ。
偉大なる文筆家ジョン・レオナルドはかつて、こう記した。
親交を育み古い友となるには、長い時間がかかる。