『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第15章 スライト・エッジ習慣を身につけよう P365

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『習慣その6:進んで代償を支払う』
すでに話したとおり、僕の運動能力はごく人並みだけれども、自分が行う運動については常にまじめに取り組んできた。
あるとき僕はソフトボールチームのメンバーになった。長く厳しい練習を積み重ねて、僕たちはかなり上手くなった。あちこちへ遠征し、トーナメントを勝ち進むまでになった。
包み隠さず言えば、自分がその一端を担っていることに僕はわくわくしていた。だが、それは、僕が大きな岐路に立たされるまでの話だった。
仕事で大きな失敗をして何もかも失ったことがきっかけで、僕は自分のキャリアをもう一度軌道に戻さなければならないと悟った。ばらばらになった人生のかけらを拾い集めてまとめ直し、前進するときが来たのだった。
そのためのは何かを変えなければならないことも分かっていた。つまり代償を支払わなければならなかったのだ。難しい選択だったが、ソフトボールチームを離れることにした。
友達は僕の決断を信じられないと言った。
僕は言った。「みんな聞いてくれ。チームから離れても僕たちは友達だし、僕は皆のことが大好きだ。だけど別の外野手を探してくれ」。
僕はソフトボールに費やした時間を、別のことに注がなければならなくなった。
ただし生活の全般を完全に変える必要はなく、週に10時間をどこから捻出するかだけでよかった。その時間を家族との時間や仕事の時間から捻出することもできただろうが、どこから捻出するにしても、その時間はもとは何か他のことに充てていた時間だったはずだ。
それが代償だ。
ボウリングで100以上のスコアを出せる億万長者は多くないことを思い出してほしい。それはなぜかと言うと、彼らは財を成すためにボウリング・リーグから離れたからだ。
「それは支払う代償として大きすぎるか」という問題に答えられるのは自分だけだ。
支払う代償がどのようなものであれ、何かをすることに支払う代償よりもしないことに支払う代償のほうが大きいということを覚えておいてほしい。