第1章 海辺の遊び人と億万長者 P32
『海辺の遊び人か億万長者か』
海辺の遊び人と億万長者の話をしたのは、それが単に僕の人生の話に留まらないからだ。
それはあなたの人生の話でもあるのだ。
あなたの中にも、海辺の遊び人と億万長者がいる。つまり潜在的には、あなたにも失敗と成功の両方の可能性がある。
人は誰もみな、そうなのだ。
どちらに転ぶかを決めるののは何なのだろう？
それを決めるのは、実はあなただ。
人生がこれから先どちらの方向に転がるかは、完全にあなた次第ということだ。
あの失意の夜以来、僕はいくつかの事業で大きな成功を収め、企業のマネージャーだった頃や、太陽エネルギーの会社の経営者だった頃には、夢にも思わなかったような大金を稼いだ。
人間関係においても、その頃には考えられなかったくらいの喜びと充実感を味わった。
この文章を書いている今の僕は10年前よりも健康で、エネルギーに満ち溢れて生き生きしている。
今のほうが幸せだし、より良い人間関係にも恵まれて、仕事の満足度も高くなっている（しかも10年前だって、僕の人生はかなりうまくいっていた）。
実際、僕の今の生活は、あらゆる面で10年前よりもよくなっている。そしてこれから10年後も、同じことを言っているだろう。
もちろん、明日にでもすべてを失う可能性だってある。過去にもそんなことがあった。だが、僕は生き残った。
すべてをなくしても決して失うことのないものが1つある。
それさえあれば、また一から始めて元通りに立て直すことができる。
しかも記録的な速さで。
そののたった1つのもの、それがスライト・エッジなのだ。
もう一つ言っておきたいことがある。
億万長者という言葉を使うとき、僕はお金や経済的成功のことだけを言っているのではない。
本書では、成功というものの象徴として億万長者という言葉を使っているが、それは単なる比喩にすぎない。海辺の遊び人という言葉にしても同じだ。
億万長者という言葉を僕が使うとき、それは百万ドルの笑顔と百万人もの友を持ち、百万ドル払ってでも手に入れたいと思うような喜び、愛、満足感、充実感、素晴らしい人兼関係、好奇心と興味、情熱と熱意、ワクワク感と違和感を味わいながら生きている人のことを指している。
あなたにもそんな生き方をしてもらいたいと思う。
