『Live Happy』『スライト・エッジ』習慣を身に着けよう!

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第16章 夢への3ステップ P376

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『ブレイクスルーの分析:ドイツでの販売網をいかにして構築したか』
物事がそんなふうに進むと思うだろうか?
もちろんそうはいかない。では実際には、どんなふうにして現在に至ったのだろう。
それは単純なことだ。
僕はある1つの計画を持ってスタートを切った。
その計画というのは、「ドイツ人の知り合いはいませんか?」と尋ねるようスタッフを教育することだった。それだけのことだが、それは素晴らしい基本計画だったのだ。
ご存じのとおり、計画はうまくいった。
単純すぎて馬鹿馬鹿しいと思われるような計画だったかもしれない。だが、何らかの計画を持ってスタートを切り、日々のちょっとした自己管理を積み重ねていけば、1つの計画が次の計画につながり、それがまた次の計画へとどんどんつながっていくのだ。
あり得ないような出来事がいくつも連鎖的に起きたわけだが、この連鎖が途切れることだって何度もあったかもしれないということはあなたにも想像できるだろう。
夕立程度のちょっとしたことだって(しかも1度ではなく2度までも)この連鎖を断ち切る原因になっていたかもしれな
い。
ではなぜそうならなかったのだろう?
それは1つの計画を持ってスタートを切り、その後スライト・エッジが作用するようにしたからだ。
単純な計画とスライト・エッジ習慣の真撃な実践の組み合わせによって、確実に物事がうまく行くようになるさまが、スコットランド人登山家 M.H.マーレーの『The Scottish Himalayan Expedition(仮邦題・スコットランド人のヒマラヤ探検記)』の有名な一節に見事に表現されている。
自分か何かを決意するまでは、ためらいもあるし引き返す可能性もあるので、効率よく物事が進まないのが常だ。
自発的な(そして独創性のある)あらゆる行動に関する1つの基本的な真実がある。
これを知らなければ無数のアイディアも素晴らしい計画も実現することはない。
それは、自ら意を決して取り組むということだ。
その瞬間に神意か働き始める。
あらゆる物事が動いて、起こるはずのなかったことが起こるようになる。
決意から物事の流れが生まれ、予測しなかった出来事や出会い、物質的な援助に恵まれる。
自分にそんなことが起こるとは、誰一人夢にも思わないだろう。
私はゲーテの詩の二行連句の1つを大いに尊重するようになった。
「自分にできること、あるいはできると夢見ていることがあるのなら、今すぐに始めなさい。向こう見ずは天才であり、力であり、魔法なのだから!」
決意から物事の流れが生まれ、予測しなかった出来事や出会い、物質的な援助に恵まれる。自分にそんなことが起こるとは、誰一人夢にも思わないだろう。
僕たちがドイツで販売網を築き上げた方法が見事に表現されていて、僕は感心した。
レース全体を計画しようとしないこと。
ス タートを切る時点でどこに足を踏み出せばよいかさえ分かっていれば、それでいい。
まずはスタートを切ろう。
習得の道に向かって向こう見ずな1歩を 踏み出そう。
その結果、とんでもなく複雑なことになるような気がするかもしれないが、そんなこ とはない。
絶対にそんなことにはならない。
あなたをゴールへと導くのはいつでも、ちょっとした 小さなことなのだ。
自分がするあらゆることは、下した決断のすべては、自分の夢を築いているか他の人の夢を築いているかのどちらかだ。
あなたがする1つ1つのことが、その他大勢とは違うところへとあなたを導くか、その他大勢と同じところへと導くかを分けるのだ。
あなたがするあらゆることは、スライト ・エッジ的な決断なのである。
僕たちがドイツで会社を始めるときに使った戦略は、馬鹿馬鹿しいほどシンプルなものだった。
違いが生まれたのは、僕たちが毎日実践を積み重ねたからだ。
僕たちはたった1日でドイツでの成功を収めただろうか?
それとも1週間だろうかつ1カ月後だろうか?
もちろんそうではない。
僕たちが手にしていたのは、ほんの2、3人の名前だけだった。
それが最初の1セントだったのだ。
そしてそれから5ヵ月足らずが過ぎたある日、その2、3人の名前は金融帝国となってヨーロッパ全体を覆い尽くした。
まさしくホテイアオイのように。